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「問い」をカタチにするインタビューメディア

【レポート】カンバセーションズ第3期インタビュアー成果報告会

去る5月16日、カンバセーションズ第3期インタビュアーたちによる成果報告会を、東京・下北沢のcafe & shisha "chotto"で開催しました。

2020年にカンバセーションズ初となるインタビュアーの公募クラウドファンディングを経て、2021年4月よりインタビューをスタートした第3期メンバーたち。「これからのものづくり」という共通のテーマのもと、それぞれの「問い」を1年間にわたって深めてきた3組のインタビュアーたちが、これまでのカンバセーションズでの取り組みを振り返り、そのアウトプットとなるプロダクトやプロジェクトの構想をプレゼンテーションしてくれました。

今回は、そんなイベント当日の様子を写真とともにレポートします。

今回会場としてお借りしたcafe & shisha "chotto"は、2021年6月に下北沢の小田急線線路跡地にオープンした複合施設「reload」内のお店です。

まずはじめに、カンバセーションズ原田から来場者に向けてメディアの紹介と、インタビュアー募集からクラウドファンディング、さらに中間報告会などを経てこの日の成果報告会にいたるまでの経緯が紹介されました。

成果報告会は、東京の会場とリモート参加者をZOOMでつなぐハイブリッド形式で開催しました。

ITONAMI・山脇耀平さんの成果報告

最初に登壇したのは、今回のプロジェクトにインタビュアー募集の段階からご協力頂いたITONAMIの山脇耀平さんと、担当編集・ライターとして並走を続けてくれたあかしゆかさんです。

プロジェクト開始後、あかしさんとの話し合いの中で、自らの問いを「デニムブランドが考える、“愛すること”の覚え方」に変更した山脇さん。1年間にわたって続けてきたインタビューを振り返りつつ、デニムを愛するファンコミュニティをつくる構想について話してくれました。現時点ではまだ詳細は固まっていないそうですが、継続的なプロジェクトやコミュニティの運営、あるいは単発型のイベントのプランを近日発表してくれるということでした。

CIAL・戸塚佑太さん、加藤大雅さんの成果報告

続いてプレゼンをしてくれたのは、CIALの戸塚佑太さんと加藤大雅さん。CIALは、昨年4月のプロジェクト開始時より組織体制が変更となり、加藤さんは現在フリーランスとして活動しています。カンバセーションズのプロジェクトには引き続き関わり、この日は移住先の秋田から参戦してくれました。なお、沖縄在住の担当編集・ライターの菊池百合子さんにもZOOMを通じて同席いただきました。

地域独自の食文化を、“自続”可能な形にするデザイン」を問いに掲げ、パートナー企業と協働するものづくりのあり方を模索してきたCIAL。これまでのインタビューを振り返り、福岡にある焼酎蔵・天盃との協働によって開発を進めているコーヒーリキュール「SOMU」のコンセプトやキービジュアルなどを発表してくれました。

ナオライ・三宅紘一郎さんの成果報告

最後の登壇者は、ナオライの三宅紘一郎さんです。三宅さんも拠点を置く広島から東京の会場に駆けつけてくれました。

自然から感謝されるメーカーのあり方」を掲げていた三宅さんは、インタビューを重ねる中で、「自然から感謝される」ではなく「自然になる」、つまり「自然」と「人間」の二項対立ではない、自然と一体になるメーカーのあり方について考えるようになったそうです。そして、そんなメーカーのあり方を体現するような場づくりの構想についても話して頂きました。

プレゼンテーションの後には、インタビュアー3組によるクロストークも行い、自ら「問い」を掲げて活動をすることや、志を同じくする同期インタビュアー、伴走者としての役割を果たしてくれた担当編集・ライターの存在などについて、それぞれの思いを語ってくれました。

2020年末のインタビュアー募集から1年半以上にわたってやり取りを続けてきた面々ですが、実はこの成果報告会で初めて対面を果たせたメンバーも少なからずいました。
直接コミュニケーションができないことへのもどかしさもありましたが、全国に散らばるメンバーや取材対象者たちとつながることができたのは、コロナ禍だからこそでもありました。そして、そんな面々と成果報告会の場でようやく対面でき、感慨もひとしおでした。

イベントの最後には、ゲストとして参加してくださった方々にも感想などをお話し頂きました。

「問い」を通じて自らが変わること

第3期メンバーとの取り組みで特に印象的だったのは、3組のインタビュアーそれぞれが自らの「問い」と向き合う中で、掲げていた「問い」そのものやものづくりに取り組むスタンスに少なからず変化が起きたことでした。
「『問い』をカタチにするインタビューメディア」を掲げているカンバセーションズですが、その「カタチ」としての成果物はもちろんのこと、「問い」と向き合い、自分自身が変容していくことにも大きな価値があることを感じた第3期メンバーたちとの取り組みになりました。

プレゼン終了後は、インタビュアーそれぞれが招いたゲストの方たちとの交流の時間も設けました。
ナオライによる「浄酎」のテイスティングも。

初のクラウドファンディングや担当編集・ライター制、コロナ禍によるオンライン取材など、カンバセーションズとしてもこれまでにない取り組みを数多く行った1年でした。きっとこれらの経験が、カンバセーションズ自身の「変化」にもつながっていくのではないかと感じています。

今回の成果報告会を通じて、いよいよ第3期インタビュアーたちの「問い」のカタチが見えてきました。
カンバセーションズでは、引き続き各プロジェクトの進捗などをお知らせしていきますので、今後の発信にもぜひご注目ください!

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!