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KYOTARO

アーティスト

Lulu

ファッション・ブロガー

昨年、作品集をはじめ計4冊の刊行物をリリースするなど、いま注目が高まっているKYOTAROさんは、アート、マンガ、ファッションなどジャンルを超えて活躍するドローイング・アーティスト。そんな彼女がインタビューしたい人として名前を挙げてくれたのは、VOGUE JAPAN公式ファッションブロガーとして活躍するLuluさん。ふたりのお子さんを持つ母でありながら、国内外のカッティングエッジなファッションやインテリアなどの情報を発信する彼女独自の美意識に、KYOTAROさんが迫ります。

3. ファッションは何のためにあると思いますか?

Lulu 

私個人としては、やっぱりキレイなものを身に着けたいということに尽きるんですけど、洋服でも車でもなんでも、単純にため息がつけるものがあるのは幸せなことだし、それを生み出す人というのはスゴく尊敬しています。

Q. トップクラスのデザイナーによるオートクチュールのコレクションなんかを見ていると、「売れる」ということとはまた別の次元で作られているような気がします。彼らが追求する造形美のようなものは、何のためのものだと思いますか?

Lulu:例えば、(アレキサンダー・)マックイーンとかは、「売れる」ということを前提にはしていなかったと思うんです。それでも、本当に鳥肌が立つようなコレクションを見せてくれるんですよね。売れるものを作るとか、誰かに着てもらうことをイメージしてデザインするということではなく、自分の中にあるものをすべて出していった結果、ああいうものになっていたんじゃないのかなと勝手に感じています。でも、そういうどこか浮世離れしたものでも、顧客はちゃんとついているんですよね。そこまでいくともう芸術になるんでしょうね。それを買う人たちも、自分が着るためというよりは、コレクターとしてそれを並べることに喜びを感じたりするんじゃないのかなと。

Q.そこには人間の創作力の大きな可能性が感じられるし、触れた人たちには何かのスイッチを押されるような感覚があるように思います。そもそも人間の起源からずっと衣服というのはありますが、なぜ人はファッションに興味を持つんでしょうね。

Lulu:基本的にファッションってなくてもいいものですよね。最低限身体を隠して、保温してくれればいいわけですけど、なぜそこに装飾性を求めるのか。私個人としては、やっぱりキレイなものを身に着けたいということに尽きるんですけど、一方でそういうことに無頓着な人もいる。そういう人たちは違うところに幸せを求めていて、それがインテリアかもしれないし、車かもしれない。ファッションというのもそういうもののひとつなのかなと思います。

Q.お花を見てキレイだなとため息をつくようなことがありますが、そういうことは人間にとってスゴく大切なことなのかもしれないですね。

Lulu:そう思います。モノ自体に豊かさを求めるわけではないけど、人間の内面の表現が形になるのはモノじゃないですか。洋服でも車でもなんでも、単純に「うわー」ってため息がつけるものがあるのは幸せなことだし、それを生み出す人というのはスゴく尊敬しています。

KYOTARO『I SAW A LOT OF FAIRIES』(2012)

Q.Luluさんは、アーティストやデザイナーが作った色んな要素をしっかり見てくれるから作り手からスゴく喜ばれると思うし、とても大切な役割だと思います。これだけ素敵な感性があるのに、プロデュースの仕事などはしていないのですか?

Lulu:そういうイメージは頭の中にはたくさんあって、何かを見たりしても、すぐに着てみたいとかファブリックにしてみたいと思うんですよ。ただ、ここまでずっと主婦でやってきたので、自分が見て感じたものを商品やブランドにするというところまではいってないんです。いつかそういうことはやってみたいんですけどね。それこそKYOTAROさんのドラゴンや犬の絵を見た時も「着てみたい!」と思いました。

Q.本当ですか? 是非一緒に何か作りましょう!<続く>

インフォメーション

KYOTAROさんの作品集「天界トリップ」「ベイビー・シャワー・ストーリー」(ともに河出書房新社)、「I SAW A LOT OF FAIRIES - 妖精の行く道」(ERECT Lab.)、漫画単行本に「MWUAI ムーアイ」(ダイトカイ)が現在発売中。

もっと知りたい人は…

  • KYOTARO 

    KYOTARO

    アーティスト

    1978年京都生まれ。1998年京都嵯峨美術短期大学卒業。ドローイング、ペインティング、マンガ、アニメーションなど、幅広い分野で活動するドローイングアーティスト。個展「天界トリップ」(2008)、「妖精の行く道」(2010/いずれもミヅマ・アクション)をはじめ多数個展を開催し、ニューヨーク、マイアミ、北京、上海、サンフランシスコなど、海外でのグループ展にも参加。主な作品集に「天界トリップ」、「ベイビー・シャワー・ストーリー」(ともに河出書房新社)、 「I SAW A LOT OF FAIRIES - 妖精の行く道」2012(ERECT Lab.)、漫画単行本に「MWUAI ムーアイ」(ダイトカイ)がある。

  • Lulu 

    Lulu

    ファッション・ブロガー

    「VOGUE JAPAN」ブロガー。高校時代のアメリカ留学、また海外駐在&海外で2児の子育てを経験。ブログでは国内外のファッションやインテリア、雑貨などを発信中。自分の周りを好きなもので「デコレーション」することに夢中。馬が大好きで高校時代は障害飛越にのめりこむが、現在財政難でお休み中。周りの目を気にしつつも、モードなファッションがやめられない40代主婦。