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杉浦裕樹

ヨコハマ経済新聞 編集長

稲吉 稔

美術家

インタビュアーを務めてくれる杉浦裕樹さんは、横浜臨海エリアを対象にさまざまなニュースを紹介するヨコハマ経済新聞の編集長。創造的な横浜のまちづくりを実践するNPO団体・横浜コミュニティデザイン・ラボのメンバーでもある杉浦さんがインタビューするのは、同団体の活動拠点であり、さまざまなイベントなども行っているシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」のリノベーションを手がけた稲吉稔さん。横浜・若葉町にある元銀行の古ビルを改装したスペース「nitehi works」を活動拠点とし、アートワークリノベーションという独自のアプローチで横浜の街と関わっている稲吉さんに、杉浦さんが聞きたいこととは?

4. 今後横浜でやりたいことはありますか?

稲吉 稔 

横浜ならではの「シャンブル・ダミ」みたいなことは絶対できるはずなんですが、一時的なイベントではなく、持続可能なものにできるといいですよね。

Q.今年の夏に、「さくらワークス<関内>」の入っているビルの5Fで、新たに「nitehi studio」というものをオープンされましたね。住居スペースも含め4部屋を使い、そのうち3部屋をシェアスタジオにしていますが、ここではどんなことをしていこうと考えていますか?

稲吉:基本的には仲間作りという感覚が強いですね。あまり考えすぎると良くないということが最近わかってきたので、隙を作ってゆるくスタートし、状況だけを用意しておくことで、勝手につながりが生まれていくといいなと思っています。まだ、始まって間もないので、ここから色んな連鎖反応が起こると面白いなと遠目で見ている感覚です。

ひらがな商店街 アートスペース「と」 ひらがな商店街 アートスペース「と」

Q.「さくらワークス<関内>」が入っているビルは、「nitehi works」のビルと同じで45年以上前に建てられたものなんですね。この辺は空き室だらけの建物がたくさんあって、このビルは大家さんが積極的に貸していなかったこともあり、20室以上空いていたんです。それがいまは2階が多目的スペース、その上のフロアはシェアオフィスや居住空間として使われ、フル回転していますよね。

稲吉:このエリアは夜の街でもあって、水商売のお姉さんたちの出勤タイムにエレベーターに乗ると、その残り香がしたりするんですよね(笑)。元々あるものと新しく入ってきたものが常に動いている様態というのが凄く面白いと思います。

Q.このエリアは官公庁街で、オフィスもたくさんあるのですが、同時に夜の街でもあって、バブルの頃なんかはクラブや料亭もたくさんあったんですよね。

稲吉:この界隈には老朽化して人があまり入っていないビルがまだたくさんありますよね。

Q.関内エリアだけを見ても、少し手を入れるだけで面白いことができそうな建物がたくさんありますよね。そういうものを使って「シャンブル・ダミ」展のようなことが本格的にできたら面白そうです。

稲吉:横浜ならではの「シャンブル・ダミ」みたいなことは絶対できるはずなんですが、一時的なイベントではなく、持続可能なものにできるといいですよね。横浜だけに限らず、どの都市や村にも必要なことですが、色んな方々と関わり、つないでいく作業を通して、新旧が入り混じり、形になっていくということが大切なのかなと思っています。<インタビュー終わり>

インフォメーション

11月23日にnitehi worksにて、イベント「今、ドクメンタ9(伝説の国際美術展)を観る」(解説: 副島輝人)が開催予定。詳細はこちらから。

もっと知りたい人は…

  • 杉浦裕樹 

    杉浦裕樹

    ヨコハマ経済新聞 編集長

    舞台監督として国内外で音楽・ダンス等の現場制作を経験後、2003年にまちづくりや地域情報化を実践するNPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」を設立。ヨコハマ経済新聞、港北経済新聞などのWebメディアを運営するほか、学びと対話を軸にした連携・共創の場づくりや、テレワーク事業の推進、オープンデータの利活用の推進等に取り組んでいる。同NPOが運営するアートリノベーションを施したシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」内で、8月から市民包摂型ものづくり工房「ファブラボ関内」の運営を開始した。

  • 稲吉 稔 

    稲吉 稔

    美術家

    スペース名であり活動名である「似て非works」は、日常の中で見過ごされている「そこにしかない”気付き”」を活動の軸とし、消費とは対照的な位置からものを考えて、”価値をみつけ”日常に定着させようとする試み。nitehi worksにより、アートワークでアップサイクルした元銀行の古ビルは、領域を超えた活動の場であり、化学反応を生む交流の場になっている。