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飯田将平

グラフィックデザイナー

渋谷信人

シェフ

小豆島でインタビュアーを担当してくれる飯田将平さんは、東京を拠点に活動するグラフィックデザイナー。フリーマガジン「NEWTRAL」や仮想ブックショップ「nomazon」など、グラフィックデザインの領域にとどまらず精力的に活動をしている彼は、瀬戸内国際芸術祭 2013 春会期に、小豆島・醤の郷+坂手港プロジェクトのクリエーター・イン・レジデンスで滞在制作をして以来、現在も小豆島に通い続けています。そんな飯田さんがインタビュー相手に選んだのは、2年前に小豆島に移住し、完全予約制のイタリアンレストラン「FURYU」を営んでいるオーナーシェフの渋谷信人さん。形は違えど、島外から小豆島に入り込み、島の人たちとの関係を築いてきたふたりの対話の行方はいかに?

3. 芸術祭についてはどう思いますか?

渋谷信人 

始まる前は「どうなるんだろう」とか「面倒くさい」「大変だ」という話をしていたのに、始まってみたら島の人も意外と楽しんでいるんだなと(笑)。やっぱり基本的にみんなお祭り好きなんですよね。

Q. 坂手港+醤の郷プロジェクトは、瀬戸内国際芸術祭の中でも作家やデザイナーの滞在を前提とするプロジェクトが多く、滞在が長くなるにつれて島の人々の生活に踏み込んでいくことも自然と多くなってきます。関わりが深くなっていく分、ここに住む様々な立場の人たちがそれをどう捉えているのか、どんな影響を及ぼしているのかをいつも考えています。今回の瀬戸内国際芸術祭は、渋谷さんの目にはどう映っていますか?

渋谷:普通に生活をしていたらアーティストの人と知り合う機会なんてまずないですよね。ましてや僕なんか一日ずっとここで働いているからなおさらなんですが、小豆島でお店をやっていると、作品制作に来たアーティストが食事をしに訪れてくれたりするんです。作っている人自身と接することで、ただ作品に触れるだけではなく、より踏み込んだものが見えてきて、それは凄く楽しいです。芸術祭自体は準備段階から見ていますが、実際に始めてみると、芸術祭を見に来る外の人たちや地元の人たちの色んな側面が見えてきますよね。

Q.それは僕らも同じで、長期間寝食を共にしているから人としての作家の姿がちゃんと見えるんですよね。逆に僕らは芸術祭が始まる前の状況がわらからないので、その辺をもう少し詳しく聞かせて頂けますか?

渋谷:意外と島の人たちも楽しんでいるんだなと(笑)。特に今回の芸術祭は小豆島町自体が凄く力を入れているんですが、始まる前は「どうなるんだろう」とか「面倒くさい」「大変だ」という話をしていたのに、始まってみたら結構みんな楽しんでいるんだなと(笑)。やっぱり基本的にみんなお祭り好きなんですよね。

飯田さんが小豆島で開いた「うみべのレストラン」。 「うみべのレストラン」のメニュー。

Q.外からやってくる人に対する懐の深さには驚きました。こちらが困っていることがあると、誰かしら手を差し伸べてくれる。

渋谷:そうですね。もともと小豆島は観光地だし、外から人が来ると地元の人は接待するし、大変ながらも楽しんでいる人が多いのかなと。もっと温度差があるのかと思っていたら、実はそうでもない(笑)。そういう状況をここから見ているのは面白いです。「今日は◯◯に行った」とか島の人同士でも結構盛り上がっていて、凄く良いことだと思います。

Q.芸術祭の開催期間中は島の様子もだいぶ変わっているようですね。

渋谷:今回は特にそういう感じなんじゃないかと。小豆島に移住をしたアーティストさんがいたりと、一歩踏み込んだ関係性も作られていて、だいぶ地域に浸透してきているのかなと。アーティストの人間性が見えてくることによって、芸術作品の垣根も低くなっているように感じます。

インフォメーション

9月14〜16日に名村造船所跡地で開催される「DESIGNEAST 04」の「SPEAKERS CORNER」に飯田将平さんが出演予定。小豆島での滞在などについてお話しされるそうです。

もっと知りたい人は…

  • 飯田将平 

    飯田将平

    グラフィックデザイナー

    1988年千葉県銚子市生まれ。海と町を行き来しながら、秋には副業で秋刀魚を焼くなどする。最近ではトラック売りの焼き芋屋に弟子入りするも、秋刀魚との旬のバッティングに選択を間違えたかもしれないと日々悶々としながらその訪れを待っている。展覧会や書籍のデザインから、雑誌『アイデア』での編集執筆など、編集とデザインの境界について考えながら働いている。

  • 渋谷信人 

    渋谷信人

    シェフ

    1976年山形県西川町生まれ。日大山形高等学校を卒業後、東北福祉大学に進学するも中退。その後、上京しアルバイトをしながら音楽の道を目指す。志半ばで飲食業に転向。しかし、飲食業の難しさに気づき、レストランに修行に入り、一から料理と経営を学ぶ。 東京・六本木(現在は西麻布)「キュイジーヌ ナチュール チャオベッラ」 、兵庫・西宮 「オステリア ジュリア」副料理長、兵庫・西宮 「ガストロノミア エ バール ジュリエッタ」 料理長を経て、 2011年8月香川・小豆島でオーナーシェフとしてリストランテ フリュウ オープン。