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五十嵐 勝成

「bollard」店主

森 美樹

「うのずくり」実行委員長

昨年の「QONVERSATIONS TRIP OKAYAMA」にも参加してくれた五十嵐勝成さんは、昨年末に岡山市内から玉野市・宇野港に移り住み、現在は生活用品とギフト・珈琲スタンドのお店「bollard」を営んでいます。そんな五十嵐さんが今回インタビューをしてくれるのは、全国から宇野に若手クリエイターを呼び込む移住プロジェクト「うのずくり」の実行委員長を務め、自らもガラス作家として活動している森美樹さん。宇野に移り住み、「bollard」を開店する上でのひとつのきっかけになったという「うのずくり」の活動について、五十嵐さんが鋭く迫ります。

4. 「うのずくり」の未来はどうなりますか?

森 美樹 

クリエイターの人たちはアクションを起こしてくれる可能性が高いと思っているし、結局はそれぞれが自分のやりたいことをやってくれている状態が一番いいのかなと。

Q.地元の人と話してみると、移住者に対するネガティブな考えを持っている人などもいるんですが、先入観というのが大きいと思うし、話をしていけば理解は示してくれる。決して水と油の関係ではないと思うんですね。それぞれが街のことは考えているんだけど、その考え方が違うだけなのかもしれない。森さんがおっしゃるようにタイミングというのは大事なので、急ぎすぎる必要はないと私も思いますが、もう少し地域の人たちと交われるといいと思うし、その時機は近くなっているんじゃないかなと。

森:そうですね。最近は、玉野市内に移住された方がいる町内の会長さんに挨拶に行ったりすると、若い人たちの移住支援自体は悪いことではないだろうといった感じで、ポジティブな反応を示してくれることも多くて、徐々に伝わっているのかなと感じています。

五十嵐さんが営む生活用品とギフト・珈琲スタンドのお店「bollard」。 五十嵐さんが営む生活用品とギフト・珈琲スタンドのお店「bollard」。

Q.段階をしっかり踏んでいけば理解してくれるだろうし、もともとそんなに排他的な街ではないと思うんです。ただ、基本的によくわからないものというのは警戒されるので、まずはわかってもらえるといいですよね。そのためには自分たちから始めていかないといけないと思うし、単に移住者が増えただけでは街は変わらないですよね。

森:そういう意味では、クリエイターの人たちはアクションを起こしてくれる可能性が高いと思っているし、結局はそれぞれが自分のやりたいことをやってくれている状態が一番いいのかなと。

Q.この辺りはもともと商売の街だし、ちょっとずつ商売をやろうとする人たちが入ってくれば、どこかのタイミングで加速度的に変わるんじゃないかと思うんです。私もまだお店を始めて2ヶ月半で、とりあえず瀬戸内国際芸術祭が落ち着かないと見えてこない部分もありますが、手応えは感じています。宇野港は近くに瀬戸内の島というコンテンツもあるし、商売をしていく上でのポテンシャルはあると思う。芸術祭などをきっかけに、この辺で暮らしたいと思って商売を始める人が増えるといいですし、私としてもそういう流れを引っ張っていけるといいなと思っています。

森:私が五十嵐さんのお店に伺った時、ちょうど商店街の向かい側の方が食品保存用の小物を買いに来ていて凄くいいなと思いました。住んでいる人たちの生活の中にちょっとずつ溶けこんでいくようなところがあって、凄く良い形で入っているんだなとその時に感じました。

Q.おばちゃんたちの口コミは凄いから、同じものが連鎖的に売れていったりするんですよ(笑)。とはいえ、私の店に限っては、いますぐに地元の人たちだけをメインにしてやっていけるとは考えていなくて、まずは打ったらすぐに響く人たちから徐々に広げていけたらいいなと。でも、やっぱり良いものは誰にでも伝わると思うし、実際玉野市内からのお客さんもかなりいるんです。あとは、島も口コミで広がるのが早いから、直島からのお客さんも多いですね。「うのずくり」の活動にしても、口コミが届く範囲がもっと広がっていけば、理解をしてくれる人も増えていくと思うんです。<インタビュー終わり>

もっと知りたい人は…

  • 五十嵐 勝成 

    五十嵐 勝成

    「bollard」店主

    2010年にデザインスタジオfift(フィフト)を設立し、日常にある「とるに足らないこと」を見つめ、面白がることからものづくりが始まり、デザイン~販売までを一貫して手がけている。2011年7月、暮らしそのものを見つめ直すため東京から岡山へ移住。2013年6月7日、岡山県玉野市の宇野港に生活用品とギフト・珈琲スタンドの店「bollard」を開業し、店主という2足目の草鞋を履きこなすべく日々奮闘中。

  • 森 美樹 

    森 美樹

    「うのずくり」実行委員長

    うのずくり実行委員長/ガラス作家。広島県出身。岡山県・倉敷芸術科学大学でガラス工芸を学んだ後、アトリエとして玉野市・宇野駅東の共同アトリエ「駅東創庫」に出会い、2007年に宇野へ移住。創作活動を行う。2011年から、若手クリエーターを全国あるいは世界から呼び込もうとする移住プロジェクト「うのずくり」(「宇野」に「住(す)み+つくる」という意味の造語)の実行委員長として、クリエイターの移住「職住遊」のサポートを行う。