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五十嵐 勝成

「bollard」店主

森 美樹

「うのずくり」実行委員長

昨年の「QONVERSATIONS TRIP OKAYAMA」にも参加してくれた五十嵐勝成さんは、昨年末に岡山市内から玉野市・宇野港に移り住み、現在は生活用品とギフト・珈琲スタンドのお店「bollard」を営んでいます。そんな五十嵐さんが今回インタビューをしてくれるのは、全国から宇野に若手クリエイターを呼び込む移住プロジェクト「うのずくり」の実行委員長を務め、自らもガラス作家として活動している森美樹さん。宇野に移り住み、「bollard」を開店する上でのひとつのきっかけになったという「うのずくり」の活動について、五十嵐さんが鋭く迫ります。

2. どんな人たちが集まってくるのですか?

森 美樹 

自分たちで何かしていこうとする人を受け入れた方が、その後も長く住み続けてくれるんじゃないかと。そういう方たちは周りの人ともフランクにコミュニケーションを取ってくれるので、繋がりも生まれやすいです。

Q.私は東日本大震災の後、どこに移住するかを調べていくなかで、交通インフラや気候、天災の少なさなど理由はいくつかあるのですが、ほぼ直感的に岡山がいいなと思ったんですね。でも全然知り合いはいなかったので、少しでも同じ価値観を持っていそうな人がいたら嬉しいなと思って色々調べていたところ、玉野に「うのずくり」という活動があって、クリエイターのカップルの移住支援をしていることを知ったんです。結局、まずは岡山の市街地に住んで、そこから根を下ろす場所を考ることにして、昨年宇野に移ってきたわけですが、正直まだ「うのずくり」が何なのかよくわかっていない部分もあるんです。岡山では他にも移住支援をしている自治体や団体はたくさんありますが、そういうところに比べて、「うのずくり」は僕から見ると良い意味でスローだなと感じます。特に金銭的な支援があるわけでもないし、あまりガツガツ移住者を呼び込んでいこうという雰囲気もない(笑)。

森:私自身ここに引っ越してきた身でもあるし、移住してくる人たちの気持ちを考えると、変にガツガツいきたくないというのがあったんです。もちろん色んな方が来るので、それぞれに合わせて動いているつもりで、例えば、女の子ひとりで来る人には大家さんとの交渉など色々世話をしてあげたりもします。でも、五十嵐さんの場合は、好きなことをどんどん自分でやっていく人だろうなと思ったので(笑)、何か情報が必要になった時に出せればいいかなと。だから基本はノータッチなんです(笑)。

Q. 「うのずくり」を始めてからの2年間で、どのくらいの移住者が宇野に来ているんですか?

森:14組27人くらいです。一応クリエイターということにしているんですが、「うのずくり」ではその枠組みを凄く広く設けていて、農業をされる方から古本屋さんまで、あらゆる何かを作り出そうとしている人、もしくはそれが好きな方も含まれています。また、カップルということにしているのは、全然知らない土地に身を投じる際に、どうしても最初はコミュニケーションを取れる人が限られてしまうし、そこで大変な思いをされるよりは、家族や親しい人がそばにいてくれた方が、「うのずくり」側からしても安心というのがあるんです。

朝市ごはん会

Q.アーティストやデザイナー限定ではないんですね。たしかにそう考えていくと、ほとんどの人はクリエイターということになりますよね。私の勝手なイメージですが、地方都市の移住支援には、受け身で他人任せの人も多く来るような印象があるんです。「働き口はあるんですか?」というのがよくある質問のトップに来そうな感じというか(笑)。でも、「うのずくり」が支援している人たちにはあまりそういう人はいない感じがします。

森:宇野の町というのはおそらくそういう受け身の人が入ってきても難しいと思うんですね。仕事がたくさんあるわけではないし。それに、やっぱり自分たちで何かしていこうとする人を受け入れた方が、その後も長く住み続けてくれるんじゃないかと思うんです。そういう方たちは周りの人ともフランクにコミュニケーションを取ってくれるので、繋がりも生まれやすいですしね。

もっと知りたい人は…

  • 五十嵐 勝成 

    五十嵐 勝成

    「bollard」店主

    2010年にデザインスタジオfift(フィフト)を設立し、日常にある「とるに足らないこと」を見つめ、面白がることからものづくりが始まり、デザイン~販売までを一貫して手がけている。2011年7月、暮らしそのものを見つめ直すため東京から岡山へ移住。2013年6月7日、岡山県玉野市の宇野港に生活用品とギフト・珈琲スタンドの店「bollard」を開業し、店主という2足目の草鞋を履きこなすべく日々奮闘中。

  • 森 美樹 

    森 美樹

    「うのずくり」実行委員長

    うのずくり実行委員長/ガラス作家。広島県出身。岡山県・倉敷芸術科学大学でガラス工芸を学んだ後、アトリエとして玉野市・宇野駅東の共同アトリエ「駅東創庫」に出会い、2007年に宇野へ移住。創作活動を行う。2011年から、若手クリエーターを全国あるいは世界から呼び込もうとする移住プロジェクト「うのずくり」(「宇野」に「住(す)み+つくる」という意味の造語)の実行委員長として、クリエイターの移住「職住遊」のサポートを行う。