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柿崎慎也

東北大学 産学連携コーディネーター

濱田どんき

宮城アナログ文化協会
青葉こけし会

現在、東北大学で企業と大学の連携を促進させる産学連携に取り組む柿崎慎也さんは、地域のクリエイティブ/産業界のハブ的存在としても地道に活動を続けています。今回のQONVERSATIONS TRIP SENDAIにもご協力頂いた柿崎さんがインタビュアーとなってお話を聞くのは、音楽と社会をテーマに活動されている濱田どんきさん。市民や愛好家が音楽について自由に話す場づくりを行い、東日本大震災(以後、震災)の後には「うぶこえプロジェクト」を立ち上げ、様々な活動を展開しています。こけし愛好家としての一面もお持ちだという濱田さんの全貌を解き明かすべく、柿崎さんがさまざまな質問を投げかけました。

3. こけしの魅力は何ですか?

濱田どんき 

産地によっても成り立ちが違ったりするし、一つひとつのこけしにも色んな背景がある。音楽と同じように掘り下げていくことで見え方が変わるところがあるんですよね。

Q.ガラッと質問は変わりますが、濱田さんはこけしを収集していますよね。こけしとの出合いはいつ頃だったんですか?

濱田:出身が仙台なので、おばあちゃんの家なんかに行けば、普通にこけしがあるような環境には居たのですが、興味を持つようになったのは、これも実は震災がきっかけです。震災以降、東北の記録を調べていくと、過去にも大きな地震や津波が来ていたということがわかって、当時の災害を記録した石碑などもたくさん残されていたんですね。そこには、「地震があつたら津波の用心」などのあきらかに警句と読み取れるようなメッセージが残されていて、それらに気づけていなかったことに凄くショックを受けました。自分が住んでいる土地のことを何も知らなかったということを痛感させられて、これからは地元のことをもっと掘り下げていこうと思うようになったんです。ちょうどその頃、こけしのことをやたらと僕に説明してくる北海道出身の友人がいて、「なんでコイツは地元でもないのにこんなに詳しいんだ? こけし、、、気になる」と(笑)。それがきっかけで、まずはこけしを掘り下げていこうと考えたんです。

Q.東北では、実家に帰るとガラスケースに入れられたこけしが3、4本はあるのが普通ですよね。

濱田:僕らのような東北の人にとってはある意味日常の風景かもしれません。東北の文化なので、関東とか西日本にはない文化なんですよね。調べてみると、思っていた以上に東北の生活にも密接に関係していることを知り驚きました。もともとこけしは木地職人さんたちが木の端材でつくった子どもの玩具だったんです。山里でつくられていたのですが、温泉地ができてからは、そこに集まる人たちに向けてつくるようになったそうです。いまは他に遊ぶものがたくさんあるので、ちょっと扱いが変わってきてるところがあると思いますが、ここにきて第三次こけしブームと言われるくらい盛り上がっています。そもそも第一次、二次ブームがあったのかという驚きもあったんですけど(笑)、最近は、これまでにはなかったような面白いこけしなども増えてきています。

Q.濱田さんにとってこけしの魅力は何ですか?

濱田:こけしには、多くの人が思っている以上にたくさんの種類があるんですよ。みんなが思い浮かべるようなスタンダードなこけしだけではなく、産地によっても成り立ちが違ったりするし、一つひとつのこけしにもそれぞれのストーリーがある。音楽と同じように掘り下げていくことで関わり方も変化していきます。それに、実際に工人さんが木を削ってこけしをつくっていく様子を目の前で見ると、感動的なくらいカッコ良いんですよ。僕は特にそうした文化的な背景や、職人さんの技術に惹かれているところが大きいですね。

もっと知りたい人は…

  • 柿崎慎也 

    柿崎慎也

    東北大学 産学連携コーディネーター

    1971年生まれ。秋田県出身。東北大学産学連携推進本部産学連携コーディネーター。東北大学大学院経済学研究科産学官連携研究員、TRUNK | CREATIVE OFFICE SHARINGインキュベーション・マネージャを経て現職。学外では、合同会社logueボードメンバー、仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアムプロデューサーとして活動。

  • 濱田どんき 

    濱田どんき

    宮城アナログ文化協会
    青葉こけし会

    1981年宮城県仙台市生まれ。仙台市在住。DJやイベントオーガナイザー、音楽レーベルでの活動を経て、東日本大震災の体験から、現在は社会と音楽をテーマに活動。音楽による復興支援活動の取り組みやクラブミュージックを市民と語り合う場として、「くろい音楽室」という文化イベントも主催。