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堀田裕介

料理研究家

小泉伸吾

農家

インタビュアーを務めてくれる堀田裕介さんは、「食べることは生きること 生きることは暮らすこと」をモットーに、日本全国を飛び回りながら、生産者と消費者を繋ぐ食の活動に取り組んでいる料理研究家。そんな堀田さんが今回インタビューするのは、大阪と京都の中間にある大山崎で20年間農家を続け、さらにバンド「pug27」のメンバーとしても活動している小泉伸吾さん。これまでも食をテーマにしたイベントなどで何度に仕事をしてきたふたりが、これからの農業や働き方などついて、さまざまな意見を交わしました。

4. 農業はこれからどうなりますか?

小泉伸吾 

農家が自分で考えなあかん時期に来ているし、自分でやる人はどんどんやっていくだろうから、良い方向に行くんじゃないのかな。


Q.農地があると、地域の人たちとのつながりが見えてくると思うんですね。農業というのはもともと土着的なところがあって、地縁とは切っても切れないところがある。だから、野菜を作ったり買ったりすることで、その土地の地域性を知ることができるし、その土地に住んでいる実感や使いこなしている感覚も出てきますよね。いま僕が関わっている都市農園のプロジェクトでも、寂れてしまった土地を農園にして、地域の住民とクリエイターなど、人をつないでいく場にできないかと思っているんですけど、農業のこれからの可能性はそういうところにあるんじゃないかと感じているんです。梅田みたいな中心地は難しいけど、都市農園みたいなものが大阪にももっといっぱいできるといいですよね。

小泉:都会のアクセスの良い場所に畑が作れるといいよね。小さくてもいいから自転車ですぐ行けるような場所に畑があったらいいし、僕らにしても車で40分もあれば大阪にも京都にも出られるというのは凄く大きい。作ったものをすぐに配達できるし、人と出会ってつながれる。ホンマにこの場所でやってて良かったなって思う。

小泉さんのバンド「pug27」の10周年記念ライブイベントでは、堀田さんがケータリングを担当した。

Q.田舎でひとりでやっていたらまただいぶ違ったかもしれないですね。とはいえ、最近はSNSとかで繋がれるからだいぶ環境は変わったし、農業が凄く開かれてきていますよね。

小泉:農業はいま転換期に来てる気がする。TPPとかもこれからどうなっていくかわからないけど、どちらにしろ農家が自分で考えなあかん時期に来ているし、自分でやる人はどんどんやっていくだろうから、良い方向に行くんじゃないのかな。


Q.安い時こそもっと食べてくださいと言えばいいと思うんですけどね。最後に、これから先にやってみようと思っているイベントや企画があれば教えて下さい。

小泉:大きなものを一発やるというよりは、小さい場所でいいから年間通して5回くらいのイベントができたらなと。例えば、バーでナスとかタケノコとか毎回ひとつの野菜に特化した料理を作ってみたり、一年間の食のサイクルがわかるようなイベントをしてみたい。別にローリスクにするために小さくするんじゃなくて、もう少しコミュニケーションがじっくり取れることをやりたいなと。人を集めたトークショーみたいなことじゃなくて、普通に世間話ができるようなイメージかな。自分たちが作っている野菜にしても、どこどこの農家さんが作っていますと大々的に言うんじゃなくて、何気なく自然にそこに入り込んでいて、食べた時に「なんかこれおいしいな」みたいに感じてもらうのが理想。そんな感じのことをやっていきたいですね。<インタビュー終わり>

インフォメーション

小泉さんのバンドpug27企画のライブパーティ「BIRD WATCHING」が、7月28日に梅田・NOON+CAFEにて開催される。ライブはもちろん、美味しいフードブースの出店も予定されている。

もっと知りたい人は…

  • 堀田裕介 

    堀田裕介

    料理研究家

    1977年、大阪府生まれ。「食べることは生きること 生きることは暮らすこと」をモットーに都市と農村地域の架け橋として、 生産者と生活者を繋ぐ料理研究家。survivalからentertainmentまで、命と絆をつなぐ食のムーブメントを展開すると共に、 風土とfoodを融合させた食のモザイクアート「foodscape!」を通して食べることへと人々を誘うノマド料理人。

  • 小泉伸吾 

    小泉伸吾

    農家

    大阪・アメ村の洋服屋で働いた後、結婚を期に京都・大山崎で減農薬の野菜や米を作り始める。オリジナル肥料によって作られた食材は、さまざまなレストランなどで扱われ、さらに個人宅配やイベント開催なども積極的に行いながら、新たな食材、農家のあり方を提案している。また、バンド「pub27」にサックスプレイヤーとして参加している。