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五十嵐 勝成

「bollard」店主

森山幸治

岡山市議会
サウダーヂエンタテインメント

去る10月15日、岡山のcafe moyauさんをお借りして開催した公開取材イベント「QONVERSATIONS TRIP OKAYAMA」。岡山に移住もしくはUターンされた方がインタビュアーとなり、岡山で長く活動してきた方々にインタビューするというテーマのもと開催されたイベントのダイジェスト版をお届けします。
「SESSION2」では、1年半前に東京から岡山に移住し、ご夫婦でデザインスタジオ「fift」を運営し、今回の企画のコーディネーションにもご協力頂いた五十嵐勝成さんが、岡山市議会議員であり、「サウダーヂな夜」や「城下公会堂」などの飲食店の経営者でもある森山幸治さんに話を聞きました。

3. 政治の面白さは何ですか?

森山幸治 

ご飯を食べて、セックスをして、排泄をして生きていくということは、すべて政治と直結していて、その中には文化も芸術も含まれるはず。政治というのはたじろぐほどのものではないし、本当に面白いものだから、これからも胸を張って活動していきたいと思っています。

Q.議員になるまでの流れには大きく2パターンあると思うんですね。若い頃から議員を目指していて、なるべくしてなったような人と、何かをきっかけにそれまで他のことをしていた人が政治の道に入っていくパターン。そういう意味で森山さんは後者ですよね?

森山:そうですね。自分も含め商店主の人たちというのは、お百姓さんに例えるなら種をまいて、水や肥料をあげるように企業努力に努め、芽が出ることを待ち望むんですね。これまでは、その芽が出ないでダメになってしまった場合は、自分を責めるしかないと思っていたんですが、街に関わる活動をするようになってからは、それまで飲食店をやってきた自分の活動を俯瞰して見られるようになったんですね。そうすると、実はまいている種ではなくて、土の方に問題があるんじゃないかということが見えてきました。それがつまり行政や公共ということだったんです。

Q.僕が岡山に移住してきたのは、森山さんが当選した2、3ヶ月後だったんですが、かなり変わった選挙戦を展開されていたようですね。

森山:結果はさておき、若い連中がなんかワッショイワッショイやっているというのもいいんじゃないかと思い、自分たちなりの選挙戦というのを考えていきました。例えば、選挙カーは無意味にうるさいからイヤだなと思っていたのですが、選挙活動中に、全然知らないタクシーの運ちゃんが応援したいと言って事務所に来てくれたんですね。じゃあその人に手伝ってもらおうということになったんですが、どうせ車を回すなら、もともと僕はDJをやっていたし、音楽をかけながら街のお店を紹介して回ろうと思ったんです。ボブ・マーリーをかけながら、クワイエットビレッジのカレーはスゴく美味しいとか、自分で選曲をしながら街に住む素敵な人たちを紹介して回ったんです。

Q.先ほどクリエイティブな才能がないと話されていましたが、ありきたりの方法ではなく、それを上回るものを模索しながら実践をしていくことはクリエイティブな行為ですよね。

森山:クリエイティブなのかバカなのか紙一重だと思いますが(笑)、常に楽しみたいというのがあるんです。与えられたものに甘んじるのではなく、こういう抜け道があるんじゃないか?と考えていくのが好きなんですね。何か抗うものがあった時に、そこで諦めるのではなくて、「この野郎!」とか思いながら、別のやり方があるんじゃないかと考えていくんです。

森山さんが主催した音楽フェス。

Q.選挙戦というのは、何かしら仮想敵を設定して展開していくイメージがあるんですが、森山さんにとってそういう敵は何かあったのですか?

森山:敵というのとは違うかもしれませんが、もともと僕は、先ほども話したように自分が何に向いていて、どこに属するんだろうという思いがずっとあって、「サウダーヂな夜」にしてもそういう孤独な人たちの受け皿になっているところがあったんですね。そこには、居場所のないバラバラな連中がひとりずつ集まってきて、ひとつのコミュニティが形成されていく感覚があって、これからはひとつのジャンルで閉じるのではなく、もっとみんなが横断していかないといけないと思うようになったんですね。でも、いざ市議会に入ってみると、議員の大半はずっと政治の世界でやってきた人たちなんです。それが悪いとは言わないけど、決して多様ではないですよね。だから、僕がそこに入るということはひとつの突破口になるんじゃないかと思っています。いままで僕は経営者としてやってきましたが、人がご飯を食べて、セックスをして、排泄をして生きていくということは、すべて政治と直結していて、その中には文化も芸術も含まれるはずなんです。だからこそ、そこを横断していかないとつまらないんじゃないかと。政治というのはそんなにたじろぐほどのものではないし、本当に面白いものだから、これからも胸を張って活動していきたいなと思っています。

もっと知りたい人は…

  • 五十嵐 勝成 

    五十嵐 勝成

    「bollard」店主

    2010年にデザインスタジオfift(フィフト)を設立し、日常にある「とるに足らないこと」を見つめ、面白がることからものづくりが始まり、デザイン~販売までを一貫して手がけている。2011年7月、暮らしそのものを見つめ直すため東京から岡山へ移住。2013年6月7日、岡山県玉野市の宇野港に生活用品とギフト・珈琲スタンドの店「bollard」を開業し、店主という2足目の草鞋を履きこなすべく日々奮闘中。

  • 森山幸治 

    森山幸治

    岡山市議会
    サウダーヂエンタテインメント

    サウダーヂエンタテインメント代表。NEW WORLD PARTY主宰。岡山市議会。岡山市生まれの広島育ちで実家は水俣の37歳。おもしろきことなき世をおもしろく。