インタビューアーにスポットを当てる新感覚インタビューサイト

RSS

Qonversations Twitter

QONVERSATIONS > TRIP > kyoto

松倉早星

クリエイティブ・ディレクター
ovaqe inc.

三重野 龍

グラフィック・デザイナー

QONVERSATIONS TRIP KYOTO Day3では、クリエイティブユニットovaqe inc.の代表として、広告や企業のブランディング、メディア運営など多角的な活動を展開している松倉早星さんが、新進気鋭のグラフィックデザイナーとして注目を集めている三重野 龍さんににインタビューを行いました。分野は違えど、ともに京都の大学を卒業し、クリエイティブシーンの一端を担う活動を続けているふたりが、京都で「つくる」ことをテーマに、語り合ってくれました。

3. バランス感覚は大切ですか?

三重野 龍 

ニュートラルなバランスというのは意識しています。自分の手で描くところから始める場合が多いのですが、作家性みたいなものが入り過ぎてしまうのはどうかなと思っています。

Q.三重野くんのグラフィックには、良い意味で違和感があると感じるんですが、特に意図しているわけではなく、自然と出ているものなんですかね?

三重野:違和感を出そうと思っているわけではないですね。例えば、フライヤーなどをデザインする時には、主役となる相手がいるじゃないですか。その人とコラボレートするような気持ちでデザインしているところがあります。また、精華大の授業では、デザインというよりはグラフィック作品をつくるような機会が多くて、そういう環境の影響もあって、いわゆる一般的なグラフィックデザインと比べて違和感を感じるような部分があるのかもしれないですね。

ovaqe inc. logo Design: 三重野 龍 山下拓也展 Flyer Design: 三重野 龍 南山城村芸術祭2014「村の芸術祭」 Design: 三重野 龍

Q.三重野くんには、ovaqe inc.のロゴもデザインしてもらったんですが、周りからの評判も凄く良いんですよ。カッコ良過ぎず、かといって可愛い過ぎないニュートラルなものにしたいと伝えたら、ドンピシャの表現で返してくれて、男性からも女性からも反応が良く、素晴らしいなと。

三重野:これはかなりがんばりました(笑)。僕自身とても気に入っているんですが、ニュートラルなバランスというのは意識しているところがありますね。先ほど、自分の手で描くところから始める場合が多いという話をしましたが、一方で作家性みたいなものがデザインに入り過ぎてしまうのはどうかなと思っています。Illustratorでキッチリしたデザインをつくった方が良いケースというのももちろんあるので、その辺はうまく使い分けられたらいいなと。

Q.その辺のバランス感覚や振り幅というのも三重野くんの魅力だと思っているんですが、自分の役割や、表現の住み分けみたいなものはどのくらい意識しているんですか?

三重野:卒業してからも絵を描いたりはしているんですけど、それを本気でやっている人たちも周りにいるので、デザイナーという肩書きを明確に出して、わかりやすく自分の役割をつくろうと思っていた時期はありました。とはいえ、色んな人と話をしていると、そんなにハッキリ分けていく必要もないのかなと思うようになった部分もあります。さっきのゴンゾの話ではないですが、どんな仕事をしていてもサッカーをする時はみんなでサッカーをするわけじゃないですか。何でもやれた方が単純に楽しそうだし、おもろいことが正義みたいなところがありますね(笑)。

もっと知りたい人は…

  • 松倉早星 

    松倉早星

    クリエイティブ・ディレクター
    ovaqe inc.

    1983年北海道富良野生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。東京・京都の制作会社にてプランナーとして在籍。2011年12月ovaqe inc.設立。領域を横断した多数のプロジェクトに携わる。主な仕事に、グリコアイスの実「AKB48 推し面メーカー」、HOTEL ANTEROOM KYOTO、サクラクレパス『わたしだけのはらぺこあおむし』限定セットなど。国内外デザイン・広告賞受賞多数。宣伝会議アートディレクション大阪講座講師。京都造形芸術大学非常勤講師。

  • 三重野 龍 

    三重野 龍

    グラフィック・デザイナー

    1988年生まれ。2011年に京都精華大学グラフィックデザインコース卒業後、京都にてフリーで仕事を始める。ペイントユニット「uwn!(うわん)」の一員として活動し、FREE MAGAZINE『AT PAPER.』のデザインを担当。2013年よりパフォーマンスグループ「MuDA(ムーダ)」に参加。現在までなんとか生き延びている。