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tomad

Maltine Records主宰

増田セバスチャン

アートディレクター
6%DOKIDOKIプロデューサー

今回のインタビュアーは、インターネットレーベル「Maltine Records」を主宰し、Tofubeatsをはじめ新進アーティストたちの作品をリリースし、さまざまなイベントなども精力的に開催しているtomadさん。弱冠16歳でレーベルを立ち上げ、昨年大学を卒業したばかりの彼が、”いま話を聞きたい人”として挙げてくれたのは、原宿のショップ「6%DOKIDOKI」のプロデューサーで、きゃりーぱみゅぱみゅのデビュー時から美術演出、世界観作りなども手がけ、日本の「カワイイ」文化を世界に発信し続けている増田セバスチャンさん。そんな増田さんがこれまで歩んできた道のりについて、tomadさんが聞きました。

2. 諦めようと思ったことはないですか?

増田セバスチャン 

最初にお店を出す時は「すぐ潰れる」とか散々言われたし、食べられない時にそこで終わってしまったらそれまでなので、意地でやってきたところがありますね。

Q.すでに20年近くショップを続けてきて、つらい時期というのもあったと思うんですが、そういう時でも諦めずに続けてこれた理由は何だったんですか?

増田:厳しい時期でもとにかく「ここで終わったら悔しい」という思いでやっていましたね。最初にお店を出す時は「すぐ潰れる」とか散々言われたし、食べられない時にそこで終わってしまったらそれまでなので、意地でやってきたところがありますね。90年代はまだブログとかもないし、意外と記録が残っていないんですね。そんななかで同世代のインディーズブランドやショップがどんどんなくなっていき、ここで自分もやめてしまったら、僕たちのやってきたことや時代がなかったことにされてしまうと。自分たちがこの時代に生きていて、もがき苦しんで生み出してきたものをなかったことにはされたくないし、少しでも足跡を残せたらという思いが昔からあるんです。

Q.日本以外の国でやってみようと考えたことはありませんでしたか?

増田:もちろんいつか海外にも行こうとは思っていたけど、海外だけで活躍していて、日本では全然知名度がないような存在になるのは嫌だったんです。それまで自分をバカにしてきたヤツらを見返したいという思いも強かったし、そういう意味で身近に一番敵が多かった(笑)。もちろん海外の人たちが支持してくれるなら、どんどん外にも出て行こうと思っているけど、同時に身近な敵も潰しておかないとみたいな(笑)。だから、40歳を過ぎたいま、自分をバカにしたヤツらへの「復讐編」が始まった感覚なんです (笑)。けちょんけちょんに言われて凹みながら20年やってきて、40を超えてやっと注目された。でも一方で、もっと狭い世界では「早くから売れてたよね」とも言われるし、どっちなんだと(笑)。

6%DOKIDOKI

Q.増田さんの仕事は、メジャーからアンダーグラウンドまで幅広く、さまざまな世代に支持されていますが、時代を追うごとに自然とそうなっていったのですか?

増田:ある時、原宿から外に出ようと決めたことがあったんです。原宿の中で認められるようになってからも、これを外に持っていった時に通用するのかなという思いがあったんですね。でも、SNSやMyspaceなどで自分のページを立ち上げたら、海外などからもメールが来るようになって、これはもしかしたらいけるんじゃないかと。それからは、あえて色んなジャンルで勝負をしてみようと思い、振れ幅も相当広がりましたね。映像から舞台まですべてをやれる人はあまりいないみたいなんですが、自分としてはひとつのことを、アウトプットを変えてやってきているだけなんです。<続く>

インフォメーション

6%DOKIDOKI初のブランドムック「6%DOKIDOKI PERFECT BOOK」(宝島社)、増田セバスチャンさんの著書「家系図カッター」(角川グループパブリッシング)がそれぞれ発売中。
tomadさん出演のトークイベント「YOAKE Vol.2」が、5月28日に渋谷クラブクアトロで開催予定。

もっと知りたい人は…

  • tomad 

    tomad

    Maltine Records主宰

    2005年にインターネットレーベル「Maltine Records」を設立。同時期にDJ活動も開始。2009年から都内のクラブにて自身のイベントオーガナイズも行っている。また、アーティストとファンをつなぐクラウドファンディングプラットフォーム「PICNIC」の運営も手掛ける。

  • 増田セバスチャン 

    増田セバスチャン

    アートディレクター
    6%DOKIDOKIプロデューサー

    1970年生まれ。演劇・現代美術の世界で活動した後、1995年に表現の一環として、"Sensational Kawaii"が コンセプトのショップ「6%DOKIDOKI」を原宿にオープン。2009年より原宿カルチャーを世界に発信するワールドツアー「Harajuku"Kawaii"Experience」を開催。原宿、 Kawaiiカルチャーの第一人者として、執筆・講演多数。きゃりーぱみゅぱみゅの「PONPONPON」など多くのMVやワンマンライブ、TOWA TEI「WORDY」MV、宮本亜門演出のミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」、日本テレビ「PON!」の番組セットなど、多方面で美術演出を担当。原宿、kawaiiカルチャーをコンテクストとしたアートデ ィレクションを行っている。