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タナカカツキ

マンガ家
映像作家

半田浩規

水草ショップ エイチツー目黒店 店長

オッス! トン子ちゃん」や「バカドリル」などのマンガから、CGを駆使した映像作品まで、幅広い分野でその才能を発揮するタナカカツキさん。そんな彼がここ数年すっかり魅せられているのが、水草の世界です。水草を未来のビジュアル表現と考えるカツキさんは、キリンジのCDジャケットのお仕事に水草水槽を登場させてしまうなど、水草普及のために公私にわたる奮闘を続けています。そんな彼が、いまインタビューしたい相手は、そのキリンジの仕事でコラボレートを果たした水草ショップ「エイチツー」の半田浩規さん。ショップの運営をしながら、世界水草レイアウトコンテストで幾度となく好成績を収めている水草界の匠に、稀代の天才クリエイターが独自の視点で迫ります。

4. 業界の未来はどうなっていくのでしょうか?

半田浩規 

この業界ができてもう30年くらいだと思うんですが、いまが一番厳しい時期なんです。

Q.いまの水草ショップは、熱帯魚屋さんが水草水槽の知識を身につけてやっているというのがほぼすべてという状況ですよね。そもそも、ペットショップと園芸ショップというのが本来分かれているように、飼育と園芸というのはまったく違う分野。でも、水草ショップにはその両方があるんです。植物には生物が必要だし、生物には植物が必要だと考えるなら、これが本来の姿だと思うし、水草ショップは時代に寄り添ったお店という気がします。半田さんは、お店の未来に対してどんなイメージを持っていますか?

半田:なかなか難しい質問ですね。この業界ができてもう30年くらいだと思うんですが、いまが一番厳しい時期なんですね。10~20年くらい前は、東京に熱帯魚屋が200軒くらいあったんです。それがいまはだいぶ少なくなっていて、これから良くなっていくのかというのも疑問で、僕ら自身も「この先大丈夫か?」という不安がかなり大きいんです。理想を持たなきゃいけないとは思うんですけどね…。

カツキさんと半田さんのコラボレーション作、キリンジ「BOUYANCY」のCDジャケット。

Q. 「アクア趣味」というのは、お金を持っている人たちのもので、一般人には敷居が高くて踏み込めないというバブル時代の記憶が浸透していると思うんですよ。このご時世、それをあえてやろうという人は多くないと思います。でも、園芸ショップなら入ってくるお客さんはいますよね。だからこそ「園芸推し」だと思うんです。生態系や環境のことを考えるというのは、これからの社会に必要なことですし、そのなかで室内緑化という話にも当然なってくる。そこで水草水槽が出てくるんですよ!

半田:そういう入り口は大切ですよね。どうしてもお店側からすると、いまをどうするかということになってしまうんですが、もっと先を想定しないとダメですよね。カツキさんの話を聞くと色々反省するところがあるし、元気が出ます。どうもありがとうございます。ホントは僕がそれをお客さんに言っていかないといけないんですよね。

Q.こんなことをいうのは本当におこがましいんですけど、とにかく面白いんでもっと知ってほしいんですよ。植物と人間がより近づいていくなかで、植物のことをもっと知って、それを部屋に維持していくことはこれからの人類の嗜みだといっていいくらい。それを伝えるために今日は色々しゃべりすぎてしまったんですが、実は僕、マンガ家なんですね。普段はもっと内向的にカリカリ描いているんです。その仕事を100%活かしたくて、いま水草マンガを描いているんですよ。僕がこの2年間水草をやって感じてきたことや、水草によって変わってきた気持ちなんかを描いていて、今年中にはまとめて出版したいなと思っています。実はその中にエイチツーのお店も出てきます。今日はそのお許しを頂けないかと思っているんです。

半田:全然問題ないですよ。うちのスタッフも喜ぶと思います。

タナカカツキ 水景作品(2011)

Q.ただ、マンガだけではまだ足りないと思っていて、水草のハウツー本も作りたいなと。いまサンプル本を作っているところなんですが、勝手に「監修・エイチツー」と入れさせて頂いています(笑)。水草歴わずか2年の素人の僕が、始めた時の気持ちを覚えているいまだからこそ書けることがあると思うんですね。素人目線から、一般の人が入ってきやすい入門書を書きたいんです。でも、生き物を扱うものなので、決して簡単だということは書かないつもりですし、間違ったことは伝えたくない。…そこで半田さんにも見て頂きたいというのと、水槽の写真を使わせて頂けないかなというお願いになります。

半田:もちろん大丈夫ですよ。

Q.ありがとうございます! どうですか、意欲満タンでしょ?(笑) でも、こんなものを出そうとしているからには、レイアウトコンテストもなるべく上位に入りたくて。そうじゃないと説得力ないですよね。半田さんの弟子として恥ずかしくない結果を残したいですね。

半田:カツキさんの出品作を見させて頂きましたが、絶対大丈夫ですよ。必ず上位に入ると思います。

Q.ホントですか? もし入らなかったら、泣いて電話かけますよ。<インタビュー終わり>

もっと知りたい人は…

  • タナカカツキ 

    タナカカツキ

    マンガ家
    映像作家

    1966年大阪生まれ。1985年大学在学中にマンガ家としてデビュー。著書には『オッス!トン子ちゃん』『サ道』、天久聖一との共著「バカドリル」などがある。

  • 半田浩規 

    半田浩規

    水草ショップ エイチツー目黒店 店長

    有限会社エイチツー取締役。エイチツー目黒店店長。世界水草レイアウトコンテストで5位2回など上位多数。