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タナカカツキ

マンガ家
映像作家

古屋大貴

株式会社奇譚クラブ主宰

今回でカンバセーションズ2度目の登場となるマンガ家、映像作家のタナカカツキさん。前回の水草ショップ「エイチツー」半田さんに続き、カツキさんがインタビュー相手として挙げてくれたのは、フィギュア・カプセル玩具メーカー「奇譚クラブ」の古屋大貴さん。マニアックな”ガチャガチャ”アイテムを次々とリリースし、業界に旋風を巻き起こすまでの存在に成長した同社の代表である古屋さんの脳内を、カツキさんと一緒に覗いてみましょう。

5. このままだと会社が大きくなっちゃいませんか?

古屋大貴 

出したいものは山積みで、リリースすればきっと売れるんでしょうけど、それで会社を大きくしたくはないんです。

Q.これまでにあった失敗なんかを言える範囲で教えてもらえませんか?

古屋:以前にホタルを作ったんですけど、光らせたかったのでライトとかを入れるために少し大きめのサイズにしたんですね。そうしたらゴキブリっぽくなっちゃって…。可愛く見せるためにカラフルに7色展開にしたんですけど、ゴキブリが並んでるみたいになっちゃいましたね。

「ゴキブリが並んでるみたいになっちゃいました」(古屋)

Q.ガチャガチャで買う時は光ってないわけだし、ホタルって昼間見たらただの虫ですからね(笑)。でも、「ホタルを作りたい」という気持ちはピュアですよね。「こんなのあったらいいな」っていう。

古屋:あったらいいなと思って作ったばっかりに失敗したものは多々ありますね。あと、最近は意外にキャラクターものが売れないというのがわかってきました。キャラクターってどうしても子ども向けの印象がありますが、うちは大人のファンが多くて、その辺が原因なのかなと。ただ、いまはガチャガチャ業界全体が氷河期なんです。なかなか売れないから大手メーカーさんも苦しんでいるみたいですね。

Q.そうなんですか? ガチャガチャマシンをこんなに見る時代はなかったような気もしますけど。

古屋:マシン自体はスゴく広がっているんですけど、いまは不景気だからお母さんとかが財布の紐を縛っちゃうんですよね。みんな自分のためにしかお金を使わないから(笑)、子どもがガチャガチャを買えないんですよ。

Q.たしかにそうですね。「フチ子」にしてもある程度大人の人たちですもんね。大人からしたら、200円でフィギュアが買えると思えばお得な感じで。

古屋:大人は火が付いちゃうと何度も(ガチャガチャを)回しちゃって、最悪カラにしちゃうんですよ(笑)。僕らにとっては「最悪」ではなくて「最高」なんですけど(笑)。なんとなくうちの商品が売れているのは、大人が買っているからというのもあるんでしょうね。

ネイチャーテクニカラーMONOマメ

Q.ガチャガチャというのは仕組みも面白いですよね。インターネットでいつでも欲しいものが買える時代に、何が出てくるかわからないものにお金を払うっていう。マシンを回す時の感覚も気持ち良いですよね。ところで、ガチャガチャマシンって個人宅の前には置けないんですか?

古屋:置けなくはないですけどね(笑)。メーカーが販売するということはないですが、インターネットオークションとかでは売られているみたいですね。

古屋さん、カツキさん、どうもありがとうございました!

Q.ガチャガチャ氷河期のなかで、自分たちの好きなものを作りながら、しっかりファンを獲得し、問屋さんからも信頼を得ている奇譚クラブさんは理想的な運営をしているように見えます。このままでは会社がどんどん大きくなっていく(笑)。

古屋:立ち上げメンバー3人の中で、会社を大きくし過ぎないようにしようと最初から決めているんです。だから、いまはリリースするアイテム数も絞っています。出したいものは山積みで、リリースすればきっと売れるんでしょうけど、それで会社を大きくしたくはないんです。最近は、コンビニエンスストアから依頼を受けて、ガチャガチャと同じモノを箱に詰めて売ったりもしているんですが、そうやって普段ガチャガチャをやらない人にもうちの商品と出会える場所というのは少しずつ提供していけたらなと思っています。例えば、アウトドアショップとか、若い人が集まったり、新しいカルチャーが生まれている場所にマシンを置くのも面白いかなと思っています。水草ショップとかにもね(笑)。<インタビュー終わり>

インフォメーション

タナカカツキさん原案の新商品「コップのフチ子」は大絶賛展開中。取扱い店舗についてはこちらから。 その他の奇譚クラブ商品はこちらでご覧になれます。また、最新情報が随時更新されている奇譚クラブのブログも要チェック!

もっと知りたい人は…

  • タナカカツキ 

    タナカカツキ

    マンガ家
    映像作家

    1966年大阪生まれ。1985年大学在学中にマンガ家としてデビュー。著書には『オッス!トン子ちゃん』『サ道』、天久聖一との共著「バカドリル」などがある。

  • 古屋大貴 

    古屋大貴

    株式会社奇譚クラブ主宰

    1975年埼玉生まれ。株式会社ユージンでガチャガチャを学び、2006年に独立し株式会社奇譚クラブを設立。他社に真似できないクオリティとアイデアで、ガチャガチャ業界を躍進中。