インタビューアーにスポットを当てる新感覚インタビューサイト

RSS

Qonversations Twitter

新津保 建秀

写真家

ドミニク・チェン

株式会社ディヴィデュアル

今回カンバセーションズに初登場となるのは、企業のための広告や映像の撮影、建築、文芸、音楽、情報デザインなど領域を横断したドキュメントと共同作業を多く手がけている写真家の新津保建秀さん。そんな新津保さんがインタビュー相手に選んだのは、インターネット上における表現活動やコミュニケーション、コミュニティのあり方などに関する数々の著作で注目を集めるドミニク・チェンさん。スマートフォンアプリの開発などを行う株式会社ディヴィデュアルの設立メンバーでもあり、新たな視覚共有アプリをまもなくリリースするというドミニクさんに、新津保さんが聞きたいこととは?

インタビューを終えて

新津保 建秀 

このアプリケーションはドミニクさんがこれまで考えてきたことが、とても開かれた形で社会へ向けて実践されていることを感じました。もしかしたら、新しい経験の共有方法をつくり出したのではないか、とも。

「今回のインタビューでは、昨年刊行されたドミニクさんの著書『インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践』の著者近影のポートレート撮影を行った時に聞いてみたかったことを伺いました。
ポートレートを撮る時、その人の親しい人を2人ほど連れてきてもらって、その3人でいる空気の中で撮影すると、和やかな空気が流れ、自然な表情になることが多いです。そんなわけで、ドミニクさんより著者近影の撮影オファーを頂いた時、親しい方をおふたり連れてきてくださいとお願いしました。彼は、奥さんと娘さんと来てくれ、撮影はとても和やかに進みました。(ガールフレンドを2人連れて来る人もいるので、えらい違いです。)
撮影の後、彼の会社が開発するアプリの試作版を見せてくれて、開発のモチベーションを話してくれました。それは、生まれたばかりの娘さんの写真をドミニクさんと奥さんのそれぞれのご家族と共有することへの欲求から始まったということでしたが、子供の誕生を契機に生まれた絵画や音楽の話は聞いたことがあるけど、アプリケーションの話は初めて聞いたのでとても印象に残っています。
今年の春、このアプリのテスト版をいただき、これを使って僕らの共通の友人3人で写真を撮影・共有していく過程で、これまで漠然と見ていたものが明瞭な輪郭を持って立ち上がってくる瞬間が何度となくありました。その時、このアプリケーションはドミニクさんがこれまで考えてきたことが、とても開かれた形で社会へ向けて実践されていることを感じました。もしかしたら、新しい経験の共有方法をつくり出したのではないか、とも。
今回はこれまでの活動を裏付ける価値観の一端を伺えたように思います。ありがとうございました。」

インフォメーション

ドミニクさんが開発した視覚共有アプリ「Picsee」のダウンロードはこちらから。

もっと知りたい人は…

  • 新津保 建秀 

    新津保 建秀

    写真家

    映像、写真、フィールドレコーディングによる制作を行う写真家。近年の活動に、雑誌『思想地図β』誌上における、福島県およびチェルノブイリの取材、代官山ヒルサイドテラスと周辺地区のドキュメント《Hillside Scenery》などがある。著書に『\風景』(角川書店)、『Rugged TimeScape』(池上高志との共作、フォイル)、『Spring Ephemeral』(フォイル)など、関連書籍に『建築と写真の現在』(TNプローブ)、『MTMDF』(HAKUHODO DESIGN)などがある。

  • ドミニク・チェン 

    ドミニク・チェン

    株式会社ディヴィデュアル

    1981年東京生まれ。フランス国籍。博士(東京大学、学際情報学)。NPO法人コモンスフィア理事。株式会社ディヴィデュアル共同創業者。主な著書に『インターネットを生命化する〜プロクロニズムの思想と実践』(青土社、2013年)、『オープン化する創造の時代〜著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論』(カドカワ・ミニッツブック、2013年)、『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック〜クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』(フィルムアート社、2012年)。