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坂部三樹郎

ファッション・デザイナー

猪子寿之

チームラボ代表

今回、インタビュアーとしてカンバセーションズに参加してくれるのは、ファッション・デザイナーとして活躍する坂部三樹郎さん。自身のブランド「ミキオサカベ」はもちろんのこと、さまざまなジャンルのクリエイターとのコラボレーション・プロジェクト「最前ゼロゼロ」など、ファッションという枠にとどまらない活動を続けている坂部さんがインタビューするのは、”ウルトラテクノロジスト集団”チームラボの代表・猪子寿之さんです。先日放送されたTBS『情熱大陸』も話題になるなど、IT業界の異端児として、いまさまざまな分野から注目を集めている猪子さんに、坂部さんが聞きたいこととは?

インタビューを終えて

坂部三樹郎 

ファッションには魔法のような瞬間があって、それは理論よりも主観的な感情によるところが大きい。そういう意味で、猪子さんが言っていた感情を増幅させていくという考えはスゴく大事なんですよね。

「猪子さんと色んな話をしてみて、ファッションの世界に置き換えた時にも大切だと思うことが結構ありました。猪子さんが言う西洋の客観概念から、東洋の主観概念への移行というのは僕もスゴく共感できるし、そもそもファッションというのは、客観的な理論やコンセプトでは説明できないものに包まれるということにこそ本質があるような気がするんです。例えば、後になってみると、なぜこんなものが爆発的に流行ったのか、それを作った当事者ですらわからないということもよくある。ファッションには、そんな魔法のような瞬間があって、それは理論よりも主観的な感情によるところが大きい。そういう意味で、猪子さんが言っていた感情を増幅させていくという考えはスゴく大事なんですよね。
例えば、アートの場合はコンセプトが重要で、極端な話、作品そのものよりもプレゼンテーションの方が大事な場合もありますが、ファッションの場合はいくら説明しても、ダサいものはダサいというのがある。結局、その時代に生きていて、もしかしたら意味不明かもしれないけど感情的に動かされるものや、モヤモヤさせる何かを作っていくということがポイントだったりするんですよね。特にこれからは、結果よりもそうした途中のモヤモヤした状態が大事になってくる気がしています。むしろモヤモヤが続いていることが幸せで、結果が出てしまうと超つまらなくなるというものも増えてくるかもしれない。そんな時代だからこそ、今日の猪子さんの話は共感できたし、ヒントになることも多いように感じました」

インフォメーション

チームラボが空間設計と什器を手がけ、MIKIOSAKABEのアイテムも取り扱う渋谷パルコ内の「ぴゃるこ」の情報はこちらから。チームラボは、書家・紫舟さんとの新作インスタレーション「Love Letter Project '12」を10月13、14日に展示予定。さらに、10月30日~11月5日に開催される「東京デザイナーズウィーク」では伊藤若冲をテーマにした作品などを出展予定。

もっと知りたい人は…

  • 坂部三樹郎 

    坂部三樹郎

    ファッション・デザイナー

    2006年アントワープ王立芸術アカデミーファッション科首席卒業。07-08年秋冬シーズンのパリコレクションにプレゼンテーションという形で公式参加。08年春夏シーズンから東京とパリを軸に、ミラノ、ニューヨーク、バルセロナ、ベルリンなど各都市でコレクションを発表。 その後も、現代アーティスト・Chim↑pomや秋葉原のアイドル・でんぱ組.incなどとコラボレートしたショーなどで注目を集める。次世代の人間像を模索しながら、服を作るだけではないこれからの時代のファッションを提案している。

  • 猪子寿之 

    猪子寿之

    チームラボ代表

    ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」代表。1977年徳島市出身。2001年東京大学工学部計数工学科卒業と同時にチームラボ創業。大学では確率・統計モデルを、大学院では自然言語処理とアートを研究。チームラボは、プログラマ・エンジニア、数学者、建築家、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、CGアニメーター、絵師、編集者など、情報化社会のさまざまなものづくりのスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。