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大和田良

写真家

平野啓一郎

小説家

大和田良さんは、雑誌、広告媒体などで活動する傍ら、写真集や展覧会などでコンセプチュアルな作品を発表し、写真界の次世代を担う存在として期待されている、いま注目の写真家です。そんな彼が、「いま話を聞きたい人」として名前を挙げてくれたのは、京都大学在学中に『日蝕』で芥川賞を受賞し、その後も数々の注目作を世に送り出してきた小説家・平野啓一郎さん。実はこの平野さん、東川町国際写真フェスティバルで選考委員を務めるなど、写真への造詣が深いことでも知られているんです。そんな平野さんに、写真のことから小説のことまで、大和田さんが独自の視点でインタビューを行いました。

インタビューを終えて

大和田良 

文学者である平野さんが、ものスゴく整理された形で写真のことを語ってくれて、それらの言葉は自分のこれからの活動におけるひとつの糸口になるような気がしました。

「最近の僕の問題意識として、写真をしっかり読める人、見ることができる人がまだまだ少ない状況の中で、自分がそこに対してどう考え、アプローチしていけばいいのかというテーマがあったんですが、自分は撮る側の人間だから、どうしても気付けないものもたくさんあると思っていました。そのなかで、今日は文学者である平野さんが、ものスゴく整理された形で写真のことを語ってくれて、それらの言葉は自分のこれからの活動におけるひとつの糸口になるような気がしました。 平野さんが話していた写真の『見ごたえ』の正体が何なのかということはとても気になりましたし、一対一のコミュニケーションだけではなく、読者の外側へ作品が広がっていくことを意識していくことは、文学だけに限らず、写真の魅力などを伝えていく上でもひとつの有効なアプローチになりそうだなと感じました。また、作品の核は変えずに、見せ方の部分をデザインしていくということも、いまの時代にはやっぱり必要なことなんだなとお話を聞いていて改めて思いましたね。今日は、色々な部分で今後の大きな手がかりをもらえたように思います」

インフォメーション

平野啓一郎さんが現在『モーニング』で連載中の長篇小説『空白を満たしなさい』の単行本は講談社より11月刊行予定。 大和田良さんは現在、11月刊行を目指し、写真雑誌『ShINC.MAGAZINE』を編集中。

もっと知りたい人は…

  • 大和田良 

    大和田良

    写真家

    1978年仙台市生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。主な著書に『prism』(青幻舎)、『ノーツ オン フォトグラフィー』(リブロアルテ)、『FORM』(深水社)、『伝わる、写真。」(マイナビ)等。2011年、日本写真協会賞新人賞受賞。

  • 平野啓一郎 

    平野啓一郎

    小説家

    1975年愛知県生れ。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。以後、2002年発表の大長編『葬送』をはじめ、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。著書は『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』、『ド-ン』、『かたちだけの愛』『モノローグ(エッセイ集)』、『ディアローグ(対談集)』など。