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ヌケメ

ファッションデザイナー
アーティスト

テンテンコ

ミュージシャン

今回インタビュアーとしてカンバセーションズに初登場してくれるのは、シュールなフレーズが刺繍されたキャップ「ヌケメ帽」や、ミシンの作動データにバグを生じさせる作品「グリッチ刺繍」をはじめ、ファッションをベースに、アート、テクノロジー、音楽などさまざまな分野と密接に関わりあいながら、多彩な活動を展開するヌケメさん。そんな彼がインタビュー相手に選んだのは、今年の7月に解散したアイドルグループBiSのメンバーとして活動をしてきたテンテンコさん。テンテンコさんとはBiS以前から面識があったというヌケメさんが、現在DJテンテンコ名義で音楽イベントなどへの出演を重ねている彼女の、アイドル時代には語られなかった知られざるバックグラウンドに迫ります。

2. 音楽への意識は変わりましたか?

テンテンコ 

いまの心境としては、「売れたい」とか「有名になりたい」ということよりも、自分がやりたいことを大切にしたいという思いが強いです。

Q.テンテンコさんはBiS加入前からバンド活動もしていましたし、現在もこうして音楽を続けていますが、音楽に対する考え方はこれまでに色々変わってきているのですか?

テンテンコ:そうですね。BiSにいた頃は、誰かがつくった曲を私たちが歌って踊って、お客さんが盛り上がって、自分もさらに楽しくなるという感じでした。BiSのオーディションを受けた頃は、ダンスなんかまったくやったこともなく、むしろ苦手な分野だったんですが、歌はずっと好きだったし、最終的には、一度はこんなところで歌ってみたいと思っていた横浜アリーナで歌い切ることもできて、とても良い経験になりました。ただ、自分が好きな音楽というのは明確に私の中にあったし、BiSの後にまた別のグループに入るという選択肢はなく、次は自分でやるしかないんだなということはBiSの頃から薄々わかっていたところがありました。

Q.音楽が本当に好きだからこそ、仕事として割り切るのではなく、100%良いと思えるものを自分で表現していきたいということですよね。それを自ら鼓舞しようとしているのかなということは、テンテンコさんの最近のブログからも感じました。

テンテンコ:いまの心境としては、「売れたい」とか「有名になりたい」ということよりも、自分がやりたいことを大切にしたいという思いが強いんです。BiSにいた頃は、まずは多くの人に見てもらわないと意味がないと思っていたし、しっかり影響力を持ちたいという意識がありました。もちろんいまもその気持ちがないわけではないんですが、それ以上にしっかりつくっていく時間を増やして制作に集中したいと思っています。極端な話、他の仕事をしながらでも音楽をつくっていきたいなと。

ヌケメ「グリッチ刺繍」 Photo: Dorita ヌケメ帽

Q.本当ですか? でも、せっかくやるからにはやっぱり売れた方が面白いというのはありますよね。

テンテンコ:もちろんそうなんですけど、だからといって売れるものをつくりたいかというと、そういうことではないんです。やりたいことをやるということと、売れるものをつくるということはちょっと違うと思うし、両方を上手くできるほど器用な方ではないと思っています。やっぱりある程度有名になると、周りに色んな人たちがついてくるんですね。もちろんありがたい面もあるのですが、みなさんビジネスとしてやっているので、私だけ好きなことをやっていいというわけにはいかない。でも、私としては、自分のやりたいことは曲げたくないんです。

Q.わかります。僕の場合は、売れるものをつくるというより、つくったものを売る方法を全力で考えたいと思っています。売れるものがつくれるほど器用ではないというのもありますが、売れるはずのないものが売れるということが面白いんですよね。<続く>

インフォメーション

テンテンコさんが企画する音楽イベント「ブタゴリラ Vol.1」が9月12日に渋谷・GAMEで開催予定。
ヌケメさんが参加する「Konohana's Eye #5 NO ARCHITECTS 『NO SHOP』」が大阪・the three konohanaで10月19日まで、ユニットSD duet with Nukemeとして参加する「BCTION」が9月15日までそれぞれ開催中。さらに、10月3日に『カラオケスナック香港』が横浜創造センターで、10月30日にヌケメバンドライブが目白・TALION GALLERYで開催予定。その他のヌケメさんの参加イベント等はこちらから。

もっと知りたい人は…

  • ヌケメ 

    ヌケメ

    ファッションデザイナー
    アーティスト

    1986年岡山生まれ。洋服を一種のメディアでありコミュニケーションツールであると捉え、ファッションアイテムを支持体とした作品を多く制作する。ミシンの作動データにグリッチを発生させる『グリッチ刺繍』が第16回文化庁メディア芸術祭にて推薦作品に選出。『Knitting Machine Hack and Glitch Knit』ではコンセプトメイキングとニットの制作を担当。ヌケメバンドのメンバーとしても活動している。

  • テンテンコ 

    テンテンコ

    ミュージシャン

    2014年7月8日に横浜アリーナで行ったライブをもって解散したアイドルグループBiSの元メンバー。BiS解散後は、ソロ、フリーランスでDJとして活動を開始。自由気ままに何にも縛られない予測不能なDJスタイル。レベッカからThe Residentsまで何でもかけます。最近は自作トラックでDJをして歌っています。尊敬するDJは根本敬。なんでもやりたいのでDJ以外にもお仕事募集中!