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松井えり菜

アーティスト

桂 由美

ブライダルファッションデザイナー

今回でカンバセーションズには2回目の登場となるアーティストの松井えり菜さん。前回は世界的なバービーコレクターとして知られる関口泰宏さんにインタビューをした松井さんが、今回インタビュー相手として挙げてくれたのはブライダルファッションデザイナー、桂由美さん。日本におけるブライダルファッションデザイナーの草分けとして世界的に活躍する桂さんに、いま公私共にドレスに対して強い興味を示している松井さんが迫ります。

3. 最近のブライダル業界はどうですか?

桂 由美 

どうしても同じ業界にいると固定観念にとらわれてしまうところがあるので、その世界の外にある感覚を表現できるというのはいいことだと思います。

Q.最近は、芸能人やモデルの方がプロデュースしたウェディングドレスもよく見かけますが、このような最近のブライダル業界の動きを桂さんはどう見ていらっしゃいますか?

桂:厳密に一着ずつ見ているわけではないですが、似かよった感じのものが多い気がするので、もう少し個性を出されるといいのになと思います。でも、例えば神田うのさんは、ブライダル業界に新しい風を吹き込んでくれたと思っています。特に初期のヒョウ柄のドレスはとてもインパクトがありました。着る人自身がモダンで個性が強い人ではないと似合わないでしょうが、いまは男性よりも女性の方が強い時代だし、こういうドレスを着たいと思う女性もいたのだと思います。

Q.神田さんのドレスには神田さん本人の個性が反映されていますよね。

桂:それまでのブライダル業界では、個性の強さをそのまま出すことよりも、優しく見せるということを考えるのが普通でした。そこに着目したのだと思いますし、自分が結婚するとしたらこういうものを着たいと考えたんでしょうね。どうしても同じ業界にいると固定観念にとらわれてしまうところがあるので、その世界の外にある感覚を表現できるというのはいいことだと思います。

Q.ユミカツラのドレスには、桂さんの気品やミステリアスさが反映されている気がします。私は、桂さんが魔法使いのように見えるんです。結婚式というのは女性にとってとても大事なイベントで、花嫁が主人公のドラマですよね。「シンデレラ」で魔法使いが現れてドレスを用意してくれて、その瞬間に普通の女の子がヒロインになるように、桂さんのドレスを着ることで魔法がかかるような感じがします!

桂:もしそうならとてもうれしいですし、ドレスによって女性が魔法のように綺麗になれたらといつも願っています。それで最近、日本の女性にもっとドレスを着て綺麗になってもらうことを目指して、太田光代さんや池田理代子さんたちと一緒に「around beauty club」という会を設立したんですよ。

Q.私もぜひおじゃましたいです! …でも、そうそうたるメンバーなので、その会合を遠巻きにオペラグラスで見ることにします(笑)。ウエディングだけではなく、女性はもっと日常的にドレスを着るべきだなと本当に思います!<続く>

もっと知りたい人は…

  • 松井えり菜 

    松井えり菜

    アーティスト

    岡山県出身。2004年に自画像『えびちり大好き』でGEISAI#6の金賞を受賞。同作品はカルティエ現代美術館のコレクションとして収蔵される。多摩美術大学油絵科卒業の後、東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了。現在はスペインのジョアン・ミロ美術館での個展をはじめとして海外での展示も多く、またNTTドコモやモレスキン主催の展覧会に参加するなど活動の幅は広い。

  • 桂 由美 

    桂 由美

    ブライダルファッションデザイナー

    東京生まれ。共立女子大学卒業後、フランスへ留学。1964年日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動開始。日本のブライダルファッション界の第一人者であり、草分け的存在。パリオートクチュールコレクションをはじめ、世界22か国でブライダルショーを開催し、ブライダルの伝道師とも呼ばれている。また、多くの著名人のウエディングドレスをデザインすることでも知られ、最近ではNHKドラマ「あまちゃん」での最終回の挙式シーンで婚礼衣装を手がけるなど多岐にわたり活躍中。10月14日に発足するアジアオートクチュール協会ではコシノジュンコ氏とともに創立メンバーに選ばれた。