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黒田潔

イラストレーター

辛酸なめ子

コラムニスト
マンガ家

カンバセーションズへの登場はこれで2回目となるイラストレーターの黒田潔さん。今回黒田さんがインタビュー相手に選んだのは、マンガ家、コラムニストとして様々な媒体で活躍している辛酸なめ子さん。一見あまり接点がなさそうにも思えるこのふたりをつなぐキーワードは、ズバリ「アイドル」!! 「アイドル」にまつわるコラムなども多数執筆している辛酸さんに、意外にもアイドルからの影響を受けてきたという黒田さんが聞きたいこととは果たして?

※このインタビューは、雑誌「QUOTATION」との共同コンテンツです。12月12日発売の『QUOTATION』VOL.13の誌面でもダイジェスト版をご覧になれます。

5. ダライ・ラマとヤンキーの共通点は何ですか?

辛酸なめ子 

聖と俗じゃないですが、両方を取り入れていきたいなとは思っています。結局は強いエネルギーに惹かれているところがあるんだと思います。

Q.今日はアイドルの話を中心にしてきましたが、アイドル以外で興味のあるテーマはありますか?

辛酸:私は埼玉出身なんですが、地元ではヤンキーが一番強くて、学生の時もカッコ良い人や可愛い子はみんなヤンキーのグループに入っていたんです。小学生なのに女番長がいるような土地柄で、当時はマンガの「ホットロード」なんかも流行っていて、ヤンキー雑誌も出ていたから私も憧れはあったんです。とはいえ、運動もできなかったし、ヤンキーになるだけの気力もなかったんですけど、いまもヤンキー文化への憧れからの流れでEXILEを聴いたりしています。最近だと、関東連合の話とかにも興味があって色々検索していますね。知り合いが関東連合の人にインタビューした時に、「カッコ良いヤツはいつも悪いんだよ」って言われたと話していましたね。

辛酸なめ子、堀江宏樹『天皇愛』

Q.たしかに僕の中学とかでも不良やヤンキーの人はスゴくモテていて、クラスの中心的な存在でしたね。辛酸さんは、アイドルやヤンキー文化などに興味を持つ一方で、先ほどのダライ・ラマの話など宗教やスピリチュアルな方面も掘り下げていますよね。普通何かを掘り下げていくと、ひとつのものに加担してしまうところがあると思うんですが、辛酸さんはそのバランスや距離感を取るのがうまいような気がします。

辛酸:聖と俗じゃないですが、両方を取り入れていきたいなとは思っています。せっかく人間として生まれたからには、両方を知りたいという思いがあるんです。去年、ダライ・ラマが大震災のための法要で来日された時に私もイベントに行ったんですね。最初にダライ・ラマがお経を読んでいる時は雨が降っていたのですが、彼が外に出ると急に雨が止んで。やっぱり聖人のパワーは違うんだなと感じました。

Q.共通しているのは、強いパワーやエネルギーのようなものに惹かれているところなのかもしれないですね。僕がアイドルを好きだったのも、強い力に惹かれてもっと知りたいと思ったり、自分に欠けているものを補いたいという気持ちがあったからなんだと思います。

辛酸:そうですね。ヤンキーとはちょっと違いますが、「ビッグダディ」とかも見ちゃうんですよね。あの生命力がスゴくたくましいなと思って。一方で、一般参賀とかに行くとロイヤルパワーみたいなものを感じるし、結局はそういう強いエネルギーに惹かれているところがあるんだと思います。<インタビュー終わり>

インフォメーション

辛酸さんの最新著作『セレブの黙示録』が朝日新聞出版から発売中。黒田さんと作家・古川日出男さんの共著『舗装道路の消えた世界』が河出書房新社より発売中。また、同書籍の発売に合わせた朗読、ライブペイント&トークイベントが12月8日に下北沢B&Bで開催される。

もっと知りたい人は…

  • 黒田潔 

    黒田潔

    イラストレーター

    イラストレーター。資生堂「ザ・コラーゲン」広告、 Van Cleef & Arpels銀座店ディスプレイ等を手掛ける。2005年新宿サザンビートプロジェクトのウォールグラフィックでグッドデザイン賞を受賞。東京都現代美術館MOTアニュアル10」。韓国ナム・ジュン・パイクアートセンター等の展覧会に参加。作品集「森へ」(ピエ・ブックス)、古川日出男氏との共作「舗装道路の消えた世界」(河出書房新社)を出版。

  • 辛酸なめ子 

    辛酸なめ子

    コラムニスト
    マンガ家

    1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。漫画家、コラムニストとして活動。近刊は『厄除開運人生』(祥伝社)、『サバイバル女道』(サイゾー)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『霊的探訪』(角川書店)など。