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黒田潔

イラストレーター

辛酸なめ子

コラムニスト
マンガ家

カンバセーションズへの登場はこれで2回目となるイラストレーターの黒田潔さん。今回黒田さんがインタビュー相手に選んだのは、マンガ家、コラムニストとして様々な媒体で活躍している辛酸なめ子さん。一見あまり接点がなさそうにも思えるこのふたりをつなぐキーワードは、ズバリ「アイドル」!! 「アイドル」にまつわるコラムなども多数執筆している辛酸さんに、意外にもアイドルからの影響を受けてきたという黒田さんが聞きたいこととは果たして?

※このインタビューは、雑誌「QUOTATION」との共同コンテンツです。12月12日発売の『QUOTATION』VOL.13の誌面でもダイジェスト版をご覧になれます。

4. ソーシャルメディアをどのように活用していますか?

辛酸なめ子 

台風が来た時とかに情報を得るために使ったりするくらいです。あと、たまにダライ・ラマのツイートを見たりします。

Q.ところで、辛酸さんが文章を書くようになったきっかけは何だったのですか?

辛酸:結構早い段階でWeb日記を書いたりしていたんです。日本でもインターネットがつながり始めて、まだアクセスポイントもそんなにないくらいの時期に、IT関係の仕事をしている知り合いに薦められてホームページを作ったんですね。そこで「女・一人日記」というタイトルで日記を書き始めて。当時は個人情報保護という概念が薄かったから、普通に地元の北浦和の駅で◯◯さんに会って何をしたとか、◯◯さんが初体験をしたらしいとか、そういう話を実名で平気に書いていましたね。

Q.その頃に比べると、最近はメディアもだいぶ変わってきましたよね。誰でもツイッターなどで簡単に発信できるようになったけど、同時に常に誰かに見られている感覚もある。僕はそういうことを考えてしまうところがあって、ツイッターとかをするのが苦手なんです。ツイッターやブログはその人のセンスやユーモアがスゴく出るものだから、興味がある人のものはチェックしているんですが、いざ自分で書こうとすると色々考えてしまうんです。「今日も良い絵が描けなかった」とか「なかなか筋肉痛が取れない」とかネガティブなことを書きがちみたいで、すぐ周りの人に心配されてしまったりして(笑)。

辛酸:ネットって念とかが増幅してしまいますよね。以前にある男性のネガティブなつぶやきだけを集めた本が出ましたよね。その人は彼女も仕事もなくて、「彼女がいるやつ全員爆発しろ」とか「バイト先の女の子のお団子ヘアを食べたい」とか、色んな妄想をつぶやいていたんですけど、そこまで極められればいいですよね。私は、悩みとかネガティブな内容をツイッターに書いたりすることが、恋愛離れにもつながっている気がしているんです。普通だったら彼女や彼氏に話すことをツイッターに書いて発散して満足している人は多いと思うし、ソーシャルメディアは人間関係に変化をもたらしていますよね。一方でFacebookではみんな良いことしか言わないみたいで、子供の写真とかレストランに行った時の料理の写真とか、表層的に幸せな写真しか見せていない人が多くて、それを見て自分の生活に劣等感を感じてしまう人もいるみたいですね。

辛酸なめ子『霊的探訪 スピリチュアル・レッスン』

Q.辛酸さん自身はソーシャルメディアをどのように使っているんですか?

辛酸:ツイッターに思いついたことを書いたりしていますが、誰もフォローはしていないし、あまり積極的には使っていないですね。例えば、台風が来た時とかに情報を得るために使ったりするくらいです。あと、たまにダライ・ラマのツイートを見たりします。芸能情報のサイトとかを結構見るので、それを見た後に魂を浄化するために見たりするのですが、その時間は俗世をちょっと忘れることができます。魂の成長とかについて書いているから神聖な気分になれるし、英語の勉強にもなるんですよ。<続く>

インフォメーション

辛酸さんの最新著作『セレブの黙示録』が朝日新聞出版から発売中。黒田さんと作家・古川日出男さんの共著『舗装道路の消えた世界』が河出書房新社より発売中。また、同書籍の発売に合わせた朗読、ライブペイント&トークイベントが12月8日に下北沢B&Bで開催される。

もっと知りたい人は…

  • 黒田潔 

    黒田潔

    イラストレーター

    イラストレーター。資生堂「ザ・コラーゲン」広告、 Van Cleef & Arpels銀座店ディスプレイ等を手掛ける。2005年新宿サザンビートプロジェクトのウォールグラフィックでグッドデザイン賞を受賞。東京都現代美術館MOTアニュアル10」。韓国ナム・ジュン・パイクアートセンター等の展覧会に参加。作品集「森へ」(ピエ・ブックス)、古川日出男氏との共作「舗装道路の消えた世界」(河出書房新社)を出版。

  • 辛酸なめ子 

    辛酸なめ子

    コラムニスト
    マンガ家

    1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。漫画家、コラムニストとして活動。近刊は『厄除開運人生』(祥伝社)、『サバイバル女道』(サイゾー)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『霊的探訪』(角川書店)など。