インタビューアーにスポットを当てる新感覚インタビューサイト

RSS

Qonversations Twitter

熊野森人

クリエイティブディレクター

佐藤達郎

デルフォニックス代表

今回カンバセーションズに初登場するのは、株式会社エレダイ2の代表取締役・熊野森人さん。クリエイティブディレクターとして様々な企業のブランディングや広告制作などを行う傍ら、大学講師としての顔も持つ熊野さんがインタビュー相手に指名したのは、オリジナルステーショナリーの企画制作・生産、販売、ショップ運営などを行う株式会社デルフォニックスの代表兼デザインディレクターの佐藤達郎さん。熊野さんが「上司にしたい人No.1」と語す佐藤さんに、さまざまな角度から質問を投げかけました。

5. 今後も現役を続けるのですか?

佐藤達郎 

基本的に仕事はずっとしていたいと思っていますが、自分の考えだけでは超えられない壁もあるんですよね。

Q.佐藤さんは今後もずっと現役でお仕事を続けようとお考えですか?

佐藤:基本的に仕事はずっとしていたいと思っていますが、自分の考えだけでは超えられない壁もあるんですよね。僕は自分の会社を家業にはしたくないと考えていて、子どもに跡をついでもらう気もありません。そうすると、社員のことなども考えて、いまのうちから準備をしておく必要はありますよね。もちろん、会社を手放すとか見捨てるという感覚は一切ないですが、親がなかなか子離れできないというのはあまりきれいなものではないし、そうはなりたくないなと。次の世代の人間が良い形でやってくれればいいと思っていますし、そうなったら自分の力が及ばなくなるというのも理屈の上ではわかっています。その時に何もしないで横目で見ていると、気持ち的に後を引いてしまいそうなので、自分自身はまったく違うことをしていたいなと思っています。

Q.次はこういうことをしたいという具体的なイメージもあるのですか?

佐藤:具体的には決めていないですが、例えば、いきなり不動産業をやろうと思っても無理だと思うし、いまの仕事に近いものにはなると思います。ただ、始めるタイミングというのは凄く大事で、これから色んなことが不自由になってくるだろうし、まだモチベーションがあって、頭や体が動く状態の時に始めたいというのはあります。こういうことを考えていると、いまの仕事や自分を俯瞰できるようになって、それは思わぬ副産物でしたね。

Q.最後の質問です。もし仮に、何かをきっかけに自分の考えが古いかもしれないとか、ひょっとしてわがままになっているかもしれないと気づいてしまった時には、どんな対処をされますか?

佐藤:そういうことは素直に認めて、受け入れるようにしています。世代ごとに培われている感覚というのは、その時代に生きていなければ完全にはわからない部分もありますが、自分もそれをなるべく共有したいという感覚があります。そして、それはある程度までは可能だと思っているので、素直に教えてもらったりするようにしています。仕事をする時にも考えていることですが、理屈というのは自分で勉強できるけど、感覚的な部分はなかなか学ぶことは難しくて、どちらかというと感染・伝播していくようなものだと思っています。例えば、彼女ができた男性が、パートナーの考え方やファッションに影響を受けて急変することがあるじゃないですか。それは相手のことを感じ取りたいという思いから起こることで、その時の自分というのは、とても開放された状態で相手とまっすぐ向き合っていると思うんですね。僕も自分を開放することで感染されたいと思っているし、常にそういうスタンスでありたい。幸いこういう仕事をしていると、若い人たちとの接点が多く、それはありがたいことだなと感じています。<インタビュー終わり>

もっと知りたい人は…

  • 熊野森人 

    熊野森人

    クリエイティブディレクター

    1978年生まれ。大阪府出身。IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)特別研究課程修了。株式会社eredie2代表取締役、クリエイティブディレクター。株式会社ゆっくりおいしいねむたいな代表取締役、京都精華大学非常勤講師、京都造形芸術大学非常勤講師、東京芸術学舍講師。企業の商品やサービスの売り方を考えて広告をつくったり、企業そのものをブランディングしたり、行政の企画を練ったり、自社で世の中をちょっとザワザワさせるものをつくることが1つめの仕事。学生に「考える方法」と「行動する方法」を教えることが2つめの仕事。家で食器を洗ったり、トイレやお風呂を掃除したりすることが3つめの仕事です。

  • 佐藤達郎 

    佐藤達郎

    デルフォニックス代表

    ステーショナリーメーカー「DELFONICS」の代表兼デザインディレクター。瀬戸内生まれ。大学卒業後、メーカー、卸、小売と、川上から川下までの業務を経験し、1988年DELFONICSを設立。オリジナルステーショナリーの企画デザイン、卸、輸出入のほか、文具・雑貨のセレクトショップ「DELFONICS」「Smith」「six」を国内とパリ ルーヴルにて展開。商品制作からショッププロデュースまで、すべてのデザインディレクションに関わっている。