インタビューアーにスポットを当てる新感覚インタビューサイト

RSS

Qonversations Twitter

熊野森人

クリエイティブディレクター

佐藤達郎

デルフォニックス代表

今回カンバセーションズに初登場するのは、株式会社エレダイ2の代表取締役・熊野森人さん。クリエイティブディレクターとして様々な企業のブランディングや広告制作などを行う傍ら、大学講師としての顔も持つ熊野さんがインタビュー相手に指名したのは、オリジナルステーショナリーの企画制作・生産、販売、ショップ運営などを行う株式会社デルフォニックスの代表兼デザインディレクターの佐藤達郎さん。熊野さんが「上司にしたい人No.1」と語す佐藤さんに、さまざまな角度から質問を投げかけました。

3. オン/オフのスイッチはありますか?

佐藤達郎 

どちらかというと切り替えは苦手な方で、ずっと考えてしまうから、家にも仕事を持ち込んでしまうところがあるかもしれません。

Q.世の中には、自分だけでは解決できない問題というのがありますよね。また、日々生きていると、社会的なノイズや人間の汚い部分などと直面することも多いわけですが、佐藤さんはそういうものを前にした時、どういう風に対処していますか?

佐藤:基本的に、人は人、自分は自分と思いたいのですが、そこまでクールにはなれないところがありますね。もう少し潔さがあるといいと思うんですが(笑)。そういうノイズや汚いものを排除しようとしたり、無視したりはせず、適度に受け止めている気がします。ちょっと話がそれるかもしれないですが、僕は森羅万象という言葉が好きなんですね。自分の想像を越えているようなものに対しても、感謝の気持ちを持つことが大事だと思っています。夜にウォーキングしている時などに、宇宙をイメージしながらそういうことを考えたりするんです(笑)。

Q.ウォーキングで宇宙をイメージですか(笑)。凄いですね。

佐藤:外は空に向けて開けているから、すべてが自分の中に入ってきそうな感じがするんですよ(笑)。そういう時に自然と感謝の気持ちというのが生まれてきて、具体的な家族やスタッフなどをイメージする時もあります。自分が何かを取捨選択している状態ではなく、すべてをひっくるめた森羅万象という言葉でしか説明できないようなものというのがあって、そこにはさっき熊野さんがおっしゃった汚い部分やノイズなども入っているはずです。それらをすべて受け入れないといけないという思いが自分の根本にあるような気がしています。普段からそういうことを考えるのは難しいので、一人でいるオフの時や、外を歩いている時などに限られてしまいますけどね。

デルフォニックス パリルーブル店 デルフォニックス 丸の内店

Q.取捨選択できない大きなものに対して感謝をするというのは素晴らしい考え方だし、まさにその通りだと思います。いまのお話にも少しありましたが、佐藤さんはオンとオフの切り替えははっきりされているのですか?

佐藤:そうでもないですね。どちらかというと切り替えは苦手な方で、ずっと考えてしまうから、家にも仕事を持ち込んでしまうところがあるかもしれません。仮に家族と仕事の話をしてしまうと、それがずっと続いてしまうような気がするので、なるべく避けています。ちなみに、家でいま話したような感謝の話なんかをしたら、「そんな大きな事を言っていても、まずは身近な人に感謝することから考えないとダメじゃない」と言われました(笑)。たしかにそれはそうだし、ミクロとマクロの両方が大事なんだなと。

Q.それはありがちですね(笑)。男はロマンチストですが、女性はやはり家族を守るというところに視点がいきやすいですからね。それを言われてしまうと寂しい気持ちになりそうですが、同時に凄く説得力もある。宇宙がちょっと遠くなりましたね(笑)。<続く>

もっと知りたい人は…

  • 熊野森人 

    熊野森人

    クリエイティブディレクター

    1978年生まれ。大阪府出身。IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)特別研究課程修了。株式会社eredie2代表取締役、クリエイティブディレクター。株式会社ゆっくりおいしいねむたいな代表取締役、京都精華大学非常勤講師、京都造形芸術大学非常勤講師、東京芸術学舍講師。企業の商品やサービスの売り方を考えて広告をつくったり、企業そのものをブランディングしたり、行政の企画を練ったり、自社で世の中をちょっとザワザワさせるものをつくることが1つめの仕事。学生に「考える方法」と「行動する方法」を教えることが2つめの仕事。家で食器を洗ったり、トイレやお風呂を掃除したりすることが3つめの仕事です。

  • 佐藤達郎 

    佐藤達郎

    デルフォニックス代表

    ステーショナリーメーカー「DELFONICS」の代表兼デザインディレクター。瀬戸内生まれ。大学卒業後、メーカー、卸、小売と、川上から川下までの業務を経験し、1988年DELFONICSを設立。オリジナルステーショナリーの企画デザイン、卸、輸出入のほか、文具・雑貨のセレクトショップ「DELFONICS」「Smith」「six」を国内とパリ ルーヴルにて展開。商品制作からショッププロデュースまで、すべてのデザインディレクションに関わっている。