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熊野森人

クリエイティブディレクター

佐藤達郎

デルフォニックス代表

今回カンバセーションズに初登場するのは、株式会社エレダイ2の代表取締役・熊野森人さん。クリエイティブディレクターとして様々な企業のブランディングや広告制作などを行う傍ら、大学講師としての顔も持つ熊野さんがインタビュー相手に指名したのは、オリジナルステーショナリーの企画制作・生産、販売、ショップ運営などを行う株式会社デルフォニックスの代表兼デザインディレクターの佐藤達郎さん。熊野さんが「上司にしたい人No.1」と語す佐藤さんに、さまざまな角度から質問を投げかけました。

2. 自分と合わない相手はいますか?

佐藤達郎 

人間的には非常に面白いけれど、一緒に何か物事を進めようとした時に、なかなか正攻法で進めていけない人というのはいます。

Q.佐藤さんには、自分と合う人/合わない人の線引きのようなものはありますか?

佐藤:合う、合わないとは少し違うかもしれないですが、話しても分かり合えない人というのはちょっと難しいなと感じることはあります。人はそれぞれ考え方が違うのは当然ですから、要はそれをわかった上で話を進めていけるかどうかということですよね。それは、その人のことが好きとか嫌いとかいうことではなく、人間的には非常に面白くて、飲み会の席などでは最高だけど、一緒に何か物事を進めようとした時に、なかなか正攻法で進めていけない人というのがいるんです。以前に、外部の社会活動でそういう方に出会ったこともありました。あの時は結構悩みましたね。

Q.何かを決定する際に自分との共通項がなさすぎるという感じなんでしょうか。

佐藤:そうですね。でも、そうした人たちと一緒になる機会を持つと、いかに普段の自分が狭い範囲で仕事をしていたかということに気付かされるし、予想だにしない出会いや、勉強になることなどもたくさんあるんですよね。少なくとも自分の会社の社員は、僕が面接をして選ぶことができるわけですからね。ただ、基本的にそんなに合わない人というのはいないし、一部の例外を除けば比較的どんな人とでも何とかやっていけるタイプなのかなと思っています。基本的にはポジティブでいたいから、その人と縁があった以上は良い関係性をつくっていこうと考え、そのための努力はします。ただ、どうしても改善しなかったり、いつか開けるだろうと思っているのになかなか光が見えなかったり、その先に鉄の壁があると感じた時は、違う方向に進むことも大事なのかなとは思います。

デルフォニックス大阪 デルフォニックス本社 デルフォニックス本社での展示会の様子。

Q.僕は、この人と合うか合わないかということが直感的にわかるところがあって、できるだけそれを信じようとしています。いま佐藤さんがお話しされたように、こちらが労力をかけて関係性を築こうとしても、結局最後に鉄の壁が待っていたとしたら、いままでの努力はムダだったのかと思ってしまうところがあるんですね。それは精神的にとても大きなダメージになってしまうし、最近は、変な欲を出して無理にコミュニケーションを取ろうとするのも良くないのかなと思うようになり、それよりは自分の直感を信じようと。

佐藤:以前は、自分の正当性を理解してもらいたいとか、もしかしたらこちらが間違っているのかもしれないから、相手のことをもっとわかりたいと考えるところがあったんですね。それで引き出しをこじ開けて整理しようとするわけですが、それでも無理な時というのはあって、そういう場合は流されることも大事なのかなと。いま熊野さんがおっしゃっていたことはそれに近いところがあるような気がします。ただ、性格的にそれがしにくいというのもあるんですけどね(笑)。<続く>

もっと知りたい人は…

  • 熊野森人 

    熊野森人

    クリエイティブディレクター

    1978年生まれ。大阪府出身。IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)特別研究課程修了。株式会社eredie2代表取締役、クリエイティブディレクター。株式会社ゆっくりおいしいねむたいな代表取締役、京都精華大学非常勤講師、京都造形芸術大学非常勤講師、東京芸術学舍講師。企業の商品やサービスの売り方を考えて広告をつくったり、企業そのものをブランディングしたり、行政の企画を練ったり、自社で世の中をちょっとザワザワさせるものをつくることが1つめの仕事。学生に「考える方法」と「行動する方法」を教えることが2つめの仕事。家で食器を洗ったり、トイレやお風呂を掃除したりすることが3つめの仕事です。

  • 佐藤達郎 

    佐藤達郎

    デルフォニックス代表

    ステーショナリーメーカー「DELFONICS」の代表兼デザインディレクター。瀬戸内生まれ。大学卒業後、メーカー、卸、小売と、川上から川下までの業務を経験し、1988年DELFONICSを設立。オリジナルステーショナリーの企画デザイン、卸、輸出入のほか、文具・雑貨のセレクトショップ「DELFONICS」「Smith」「six」を国内とパリ ルーヴルにて展開。商品制作からショッププロデュースまで、すべてのデザインディレクションに関わっている。