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熊野森人

クリエイティブディレクター

佐藤達郎

デルフォニックス代表

今回カンバセーションズに初登場するのは、株式会社エレダイ2の代表取締役・熊野森人さん。クリエイティブディレクターとして様々な企業のブランディングや広告制作などを行う傍ら、大学講師としての顔も持つ熊野さんがインタビュー相手に指名したのは、オリジナルステーショナリーの企画制作・生産、販売、ショップ運営などを行う株式会社デルフォニックスの代表兼デザインディレクターの佐藤達郎さん。熊野さんが「上司にしたい人No.1」と語す佐藤さんに、さまざまな角度から質問を投げかけました。

1. どんな人をお洒落だと感じますか?

佐藤達郎 

ある程度年を重ねてからは、シンプルなスーツを着たとしても、そこに背景や重みのようなものが見えてくるような人が豊かだなと思うようになりました。

Q.実はいま、自分の家を建てているのですが、無数に選択肢があるなかで、ゼロから家を建てるということに対して、なかなかイメージが持てなかったんですね。そこでまずは、自分が良いと感じたものを集めて、それらの共通項を考えてみようと思い、色々な情報をクリッピングすることにしました。その時に、たまたま佐藤さんの家をWebで見て、空間の使い方から適度な生活感までバランスが絶妙で、これは抜群にお洒落だと(笑)。そんなお洒落な佐藤さんは、一体どんな人をお洒落だと思うのかなというのが最初の質問になります(笑)。

佐藤:いきなり難しい質問ですね(笑)。表面的な部分では、まずファッションというものがありますよね。僕が高校生の頃に『ポパイ』が創刊されたんですけど、Webなどがなかった当時は雑誌が数少ない情報源で、ファッションやカルチャーにおいて影響を受けましたね。ただ、歳を重ね、社会の中で色々な経験をするようになると、やはり内面的な部分が充実している人がカッコ良いと思うようになるんですよね。それをお洒落と言うのかはわかりませんが、あまり薄っぺらいのは嫌だなと(笑)。若い頃というのは、むしろそれくらいの軽さでも良いと思いますが、ある程度年を重ねてからは、シンプルなスーツを着たとしても、そこに背景や重みのようなものが見えてくるような人の方が豊かだなと思うようになりましたね。

Q.物質的な部分よりも精神的、人間的な部分にお洒落を見出すようになったということなのでしょうか?

佐藤:これは良い、あれはダメという明確な基準があるわけではないんですよね。まさに熊野さんと最初にお会いした時に、凄く空気感が良い人だなと感じたように、その人と出会った時に直感的に良いと思うことがあるんですよね。僕がそういう時によく使うのは、「抜けが良い」という言葉なんですけど、うちにこもっていないオープンな空気を持っている人に憧れるところがあるようです。あと、お洒落とは少し違いますが、自分が何かを聞いた時に色んなことを教えてくれたり、自分にない視点を持っているような人に惹かれるところがありますね。

Q.わかります。僕は人から、特に女性の方がなぜか多いのですが、常に安定しているから心地良いと言われることがあるんですが、そう言ってくれる人というのは、大体ジェットコースターのように浮き沈みがある人なんですね(笑)。逆に僕は冷めたところがあるので、喜怒哀楽が激しい人に憧れるところがあります。人間は男女問わず、常に安定している人か、浮き沈みが激しい人のどちらかに分かれる気がしていて、「隣の芝は青い」じゃないですが、パートナーに選ぶ相手というのは、自分と真逆のタイプの方が長続きするのかなと思ったりします。

佐藤:でも、疲れそうですよね(笑)。こちら側が安定していたとしても、そういう激しい相手に合わせるのは大変そうだと思っちゃいます。例えば熊野さんと結婚したら楽だろうと思うけど、熊野さん側に立ってみるとやっぱり疲れるだろうなと(笑)。<続く>

もっと知りたい人は…

  • 熊野森人 

    熊野森人

    クリエイティブディレクター

    1978年生まれ。大阪府出身。IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)特別研究課程修了。株式会社eredie2代表取締役、クリエイティブディレクター。株式会社ゆっくりおいしいねむたいな代表取締役、京都精華大学非常勤講師、京都造形芸術大学非常勤講師、東京芸術学舍講師。企業の商品やサービスの売り方を考えて広告をつくったり、企業そのものをブランディングしたり、行政の企画を練ったり、自社で世の中をちょっとザワザワさせるものをつくることが1つめの仕事。学生に「考える方法」と「行動する方法」を教えることが2つめの仕事。家で食器を洗ったり、トイレやお風呂を掃除したりすることが3つめの仕事です。

  • 佐藤達郎 

    佐藤達郎

    デルフォニックス代表

    ステーショナリーメーカー「DELFONICS」の代表兼デザインディレクター。瀬戸内生まれ。大学卒業後、メーカー、卸、小売と、川上から川下までの業務を経験し、1988年DELFONICSを設立。オリジナルステーショナリーの企画デザイン、卸、輸出入のほか、文具・雑貨のセレクトショップ「DELFONICS」「Smith」「six」を国内とパリ ルーヴルにて展開。商品制作からショッププロデュースまで、すべてのデザインディレクションに関わっている。