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川田十夢

AR三兄弟 長男

本広克行

映画監督

今回でカンバセーションズには2回目の登場となるAR三兄弟川田十夢さん。前回の大林宣彦監督に続き、今回彼がインタビュー相手として挙げてくれたのは、映画、ドラマ、ミュージックビデオをはじめ幅広い分野で活躍する本広克行監督。先日、惜しまれながらも完結した『踊る大捜査線』シリーズで社会現象とも言えるブームを巻き起こし、さらに現在放映中のTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』では総監督を務めるなど、映画監督の枠にとどまらない活動をする本広さんに、川田さんがいま聞きたいこととは?

5. これからしたいことは何ですか?

本広克行 

監督ということに縛られる必要はないんです。もっと色んな人たちが交わるサロンのようなものを作っていけたらと思っています。

Q.本広さんの看板作品とも言える『踊る大捜査線』が終わるということについて、正直不安などはなかったのですか?

本広:『踊る大捜査線』は、たまたま引いたパチンコの確変みたいなものなので、この確変を終わりにしないと、次はないなと思っていました。また次の確変を起こすためには、これまで培ってきたノウハウを活かしていくことになると思うんですが、今度は例えば、自分が面白いと思っている原作の映画化なんかをやってみたいなと思っています。そんな折に、僕が大尊敬する劇作家の方から脚本の映画化の話があったんです。読んでみると凄く良い話で、しかもこれまで色々勉強をさせて頂いた方なので、今度は僕がその方の世の中での知名度を上げるためにもしっかりやりたいなと。

Q.今年は映画祭のディレクターもやられるんですよね?

本広:2月3日から生まれ故郷の香川県で開催される「さぬき映画祭」のディレクターをしています。常々僕は色んな人たちと接触しながら、ひとつのコミュニティのようなものを作れたらいいなと思っているんですけど、そういう意味でもこの仕事というのはとても良い機会なんですよね。

「PSYCHO -PASS サイコパス」(C)サイコパス製作委員会 「PSYCHO -PASS サイコパス」(C)サイコパス製作委員会

Q.もはや映画監督の仕事ではないですね。

本広:監督ということに縛られる必要はないと思うんです。もともと監督という役割にこだわってきたわけではないし、プロデューサーもすれば、時にはマネージャー的な仕事をしたり、人の人生にも口出ししたりする(笑)。僕がこうした活動をしていることを「映画監督なのにそんなことやって」と否定的に言う人もいるけど、もっと色んな人たちが交わるサロンのようなものを作っていけたらと思っているんです。

Q.たしかに、そういうサロンのような場は意外にないかもしれないですね。

本広:そうなんですよ。サロンだけをやりましょうと言ってもなかなか人は集まらないんですけど、映画祭ならそういうこともできるんですよね。色んな人たちを呼ぶ予定なんですが、行きたいというプロデューサーなんかも出てきて、こうやって映画祭はできていくんだなと実感しました。親睦会に使う会場を探す時も、あぐらをかくような場所だと長時間は厳しいかなとか色々考えました(笑)。

Q.総監督というか宴会部長的の仕事ですよ!それは!(笑) でも、映画祭というのは本当に色んな人が集まって来るからいいですよね。映画の打ち上げなんかだと、どうしても来る人が限られてしまいますからね。

本広:そうですよね。今回は監督や役者、バイヤーなど色んな人が来るので、良いサロンのような場になるといいなと思っています。<インタビュー終わり>

インフォメーション

本広克行さんがディレクターを務める「さぬき映画祭2013」が2月3日から17日まで開催予定。また、本広さんが総監督を務めるTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』は、フジテレビ”ノイタミナ”にて毎週木曜24:45~放送他各局にて放送。
AR三兄弟が製作総指揮を務めた『拡張現実シアター 近未来は今』が、1月16~18日の3日間東京ビックサイトで開催される「第1回 クルマのITソリューション展」にて上映予定。

もっと知りたい人は…

  • 川田十夢 

    川田十夢

    AR三兄弟 長男

    1976年熊本県生まれ。2001年メーカー系列会社に就職、面接時に書いておいた「未来の履歴書」の通り、同社Web周辺の全デザインとサーバ設計、全世界で機能する部品発注システム、ミシンとネットをつなぐ特許技術発案、AdobeRecords ダブル受賞など、夢みたいなことを一通り実現させた後、2010年に独立。公私ともに長男として活躍。最新作は、真心ブラザーズMV『消えない絵』(監督+出演)、BUMP OF CHICKENと共同開発したBOC-AR、コカ・コーラとの自販機 AR、情熱大陸の出演・開発など。

  • 本広克行 

    本広克行

    映画監督

    1965年生まれ。香川県丸亀市出身。ROBOT所属。1996年「7月7日、晴れ」で劇場映画監督デビュー。 2003年に公開された「踊る大捜査線 THE MOVIE2」では、日本映画(実写)興行収入記録歴代1位の座を獲得。また、 「サマータイムマシン・ブルース」(05)、「曲がれ!スプーン」(09)と、 劇団ヨーロッパ企画の舞台を映画化。2012年は、監督を務める 「踊る大捜査線」シリーズ最新作「踊る大捜査線 THE FINAL新たなる希望」が公開された。