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鹿野 護

映像作家
アートディレクター

小川洋子

小説家

今回インタビュアーになる鹿野 護さんは、ヴィジュアルデザインスタジオWOWに所属し、さまざまな映像やインターフェースデザインを手がける傍ら、サイト「未来派図画工作」や展覧会などにおいて自らの作品を発表しているトップクリエイター。そんな彼がインタビューするのは、91年に『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞し、その後も『博士の愛した数式』や『薬指の標本』など数々のヒット作を世に送り出し、つい先日12年ぶりとなる書き下ろし長編小説『ことり』を発表した小川洋子さん。「映像」「言葉」「物語」「科学」「死」などさまざまなキーワードが飛び出す非常に刺激的な対話になりました。

インタビューの前に

鹿野 護 

いま、鹿野 護さんが聞きたいこと

「以前からずっと小川さんの本は読ませて頂いていたのですが、小川さんの小説からは独特の映像が思い浮かぶんですね。普段から本を読んでいると映像が浮かんでくるのですが、ほとんどの場合はどこかで見たことのあるようなものなんです。でも、小川さんの場合は、うまく説明できないのですが、違和感のある世界というか、モノトーンのなかに突然色が出てくるような、複雑な映像がイメージされるんです。また、『物語の役割』という本の中で小川さんは、テーマは作者が決められるものではないということを書かれていて、それにもとてもショックを受けた記憶があります。デザインの世界では、テーマを決めて、クライアントと一緒にそれを具現化していくわけですが、それとはまったく逆の考え方ですよね。そういう小川さんの思考にずっと興味を持っていたので、今回声をかけさせて頂いた次第です。インタビューは不慣れなので不思議なことになるかと思いますが(笑)、よろしくお願いします」

インフォメーション

書き下ろし長編小説としては12年ぶりとなる小川洋子さんの新刊『ことり』は朝日新聞出版より発売中。

もっと知りたい人は…

  • 鹿野 護 

    鹿野 護

    映像作家
    アートディレクター

    WOWアートディレクター。プログラミングを用いた映像表現に取り組み、コマーシャル映像からソフトウェア開発まで様々な分野のビジュアルデザインを手がける。これまでV&A博物館(英)やメゾン・エ・オブジェ(仏)への出展など、インスタレーション作品を制作。近年では地域に主軸をおいたプロジェクトにも積極的に参加している。ウェブサイト「未来派図画工作」主宰。著書「Quartz Composer Book」。

  • 小川洋子 

    小川洋子

    小説家

    1962年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で本屋大賞と読売文学賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。作品に『完璧な病室』『アンネ・フランクの記憶』『沈黙博物館』『貴婦人Aの蘇生』『犬のしっぽを撫でながら』『物語の役割』『科学の扉をノックする』『原稿零枚日記』『人質の朗読会』『最果てアーケード』など多数。