インタビューアーにスポットを当てる新感覚インタビューサイト

RSS

Qonversations Twitter

兼松佳宏

「greenz.jp」編集長

中原慎一郎

ランドスケーププロダクツ代表

今回インタビュアーとして登場するのは、「あなたの暮らしと世界を変えるグッドアイデア」を紹介するウェブマガジン「greenz.jp」編集長の兼松佳宏さん。先日出版された書籍「ソーシャルデザイン」でも大きな注目を集めた兼松さんがインタビュー相手として選んでくれたのは、インテリアショップ「Playmountain」や、喫茶店「Tas Yard」などを運営し、住宅や店舗、オフィスなどのデザインも手がける「ランドスケーププロダクツ」の代表、中原慎一郎さん。近年は故郷・鹿児島でも精力的に活動し、異色の鹿児島ガイド本「ぼくの鹿児島案内」などの出版も手がけている中原さんに、兼松さんが聞いてみたいこととは?

5. これからどんなものを作っていきたいですか?

中原慎一郎 

地元のことで言うと、宿泊施設のようなものを作りたいのと、あと公民館なんかもやってみたいと思っています。

Q.中原さんにとって「居心地の良い街」って何ですか?

中原:僕は、居心地の良い街よりも、居心地を良くしたくなる街が好きなんです(笑)。もともと居心地が良い場所に行くのは苦手で、自分が行ったらいけないような感じがする(笑)。成熟している街にはあまり興味がなくて、自分が入り込んで何かできるような所が好きなんです。あまり面白くない街の方がやりがいがあるし、どんな田舎に行ってもそこで面白いものを見つけられる自信はある。そういうものはそこら中に転がってるんですよ。

ランドスケーププロダクツが手がけるインテリアショップ「Playmountain」。

Q.そういう意味ではこれからも旅を続けていく感じなんですね。

中原:そうですね。デスクの前で考えているのが苦手なので、常に動きながら考えています。集中力がないというのもあるのですが、悶々としているのがスゴくイヤで、なんでも即決したいし、最初のひらめきや直感を大切にしたいんです。何をやるにしても、完成されすぎたものはあまり作りたくないというのがあって、それよりも何か変化のきっかけになるものができればと思っています。例えば、自分が心地良いと思うグラスがあって、それに共感してくれる人が出てくると、今度その人がまた別のグラスを選ぶ時に、そのグラスに似たものを探すかもしれないし、逆に全然反対のものを探すかもしれない。どちらにしても、そういう基準になるようなものを見つけたいし、作りたいと思っています。

「BE A GOOD NEIGHBOR coffee kiosk」

Q.誰かにとっての「原体験」を作っているような感じ。

中原:そうですね。いつも僕が最初に出すプランというのは、完璧じゃないんです。いくら僕らが適当に都合の良いことをクライアントに言っても、本人たちは何も変わらないですよね。でも、最終的に変化するのはクライアント自身なわけで、そのためにやっていかないと意味がない。そういう意識は常に持っていますね。

Q.最後に、中原さんが今後デザインしてみたい空間のアイデアなどがあれば教えてください。

中原:地元のことで言うと、宿泊施設のようなものを作りたいのと、あと公民館なんかもやってみたいと思っています。先日、大人になって初めて、鹿児島で公民館のイベントに参加したんですけど、年配の人も若い人もみんなちょっとずつ寄付金を持ってきて、そこでそれぞれゴザを敷いて、焼き鳥やおにぎりを売っているんですね。そうやって宴を楽しみながら、ちゃんとミーティングなんかもしていて、成熟した地域のコミュニティというものを見せつけられた気がしたんです。そういうコミュニティがあることを前提に、それにふさわしい場や空間を作ってみたいなと思いますね。<インタビュー終わり>

インフォメーション

中原さん率いるランドスケーププロダクツがアート/プロダクトディレクションを担当した香りのブランド「M tree」が発売中。

もっと知りたい人は…

  • 兼松佳宏 

    兼松佳宏

    「greenz.jp」編集長

    1979年秋田生まれの勉強家兼コンテンツディレクター。「greenz.jp」編集長。趣味は勉強すること、対話すること、プロトタイプすること。ひっくるめて「これからの◯◯」を創造すること。新卒のウェブデザイナーとして制作プロダクションに所属しながら、プロボノでのNPOのウェブサイト構築支援に関わる。アートディレクターとしてCSRコンサルティング企業に転職後、2006年フリーランスのクリエイティブディレクターとして独立。ウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わる。2008年、株式会社ビオピオ設立し、取締役に就任(2011年に退任)。2010年12月よりgreenz.jp編集長。NPO法人グリーンズ理事。著書に『ソーシャルデザイン 社会をつくるグッドアイデア集』(グリーンズ編)、『クリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もう』(共著)など。

  • 中原慎一郎 

    中原慎一郎

    ランドスケーププロダクツ代表

    1971年、鹿児島県生まれ。ランドスケーププロダクツ代表。オリジナル家具等を扱う「Playmountain」、カフェ「Tas Yard」、コーヒースタンド「BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK」、子供のためのレーベル「CHIGO」を展開。また住宅/店舗のデザイン業務、イベントプロデュース/ディレクションを手がける。2012年より「Shibuya Hikarie ShinQs」内のイベントスペース「Craft Bureau」のディレクターに就任。