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伊藤直樹

クリエイティブ・ディレクター
PARTY

為末 大

爲末大学

今回カンバセーションズにインタビュアーとして参加してくれるのは、デジタルメディアを中心にさまざまなプロジェクトを手がけ、日本を代表するクリエイティブ・ディレクターのひとりとして、国内外から注目を集めている伊藤直樹さん。「身体性」をクリエーションの重要なテーマとして掲げてきた伊藤さんが、今回インタビュー相手に選んだのは、400mハードルで3度のオリンピック出場経験を持ち、今年6月に惜しまれつつも現役を引退した為末大さん。引退後もさまざまな場での講演やイベント、ツイッターでの発言などで話題を集めている為末さんに、伊藤さんが聞きたいこととは?

インタビューを終えて

伊藤直樹 

為末さんの持つ超高感度センサーをお借りしながら、五感が研ぎ澄まされていくようなものをいつか一緒に作ってみたいなと思いました。

「インタビューの中で為末さんは、『試す』という言葉を使っていましたが、僕も水泳などをやっている時は、左手をどうやって入水させるかとか、自分の身体を観察しながら試していくということをしているので、その感覚はよく分かりました。『走る』とか『泳ぐ』というのは一見単純な作業のように見えますが、その中には緻密な身体の連携というのがあるんです。その一つひとつを分析しながら、微修正を重ねて改良していくということを超プロレベルでやっていたのが為末さんで、その話が聞けたことはとても良かったですね。実際にお話をしてみて強く感じたのは、やはり常人では分かり得ない高感度な体感のセンサーを持っている人なんだなということでした。そういった体感をお持ちの人が、これからどんなものを表現していくのかということにも、より興味がわきましたね。
僕は普段、風を感じるという体感をいかに映像の中に表現するか、太陽を浴びている気持ち良さをインタラクティブな触り心地として表現するかということを考えて、ものを作っています。その時に一番大切になってくるのは、自分の体感をいかに表現に落とし込めるかということなんですね。話の最後に出した『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』などはまさにそれを体現する装置で、圧倒的な体感があるんですよね。こういう五感が研ぎ澄まされていくようなものを作りたいと常々思っているし、為末さんの持つ超高感度センサーをお借りしながら、ぜひいつか一緒にそういうものを作ってみたいなと思いました」

インフォメーション

為末さんによる引退後2冊目となる書籍『走りながら考える』が11月26日にダイヤモンド社より出版される。伊藤直樹さんが所属するPARTYによる3Dスキャナーと3Dプリンターを使い、10年代の家族の肖像をフィギュアという形で残す展覧会「OMOTE 3D SHASHIN KAN」が、11月24日から2013年1月14日まで表参道GYREで開催される。

もっと知りたい人は…

  • 伊藤直樹 

    伊藤直樹

    クリエイティブ・ディレクター
    PARTY

    静岡県生まれ。ADK、GT、ワイデン+ケネディトウキョウ代表を経て、2011年クリエイティブラボ「PARTY」を設立。チーフクリエイティブオフィサーを務める。京都造形芸術大学教授。これまでにナイキ、グーグル、ソニーなど企業のクリエイティブディレクションを手がける。「経験の記憶」をよりどころにした「身体性」や「体験」を伴うコミュニケーションのデザインは大きな話題を呼び、国際的にも高い評価を得ている。経産省「クールジャパン」(2011)クリエイティブディレクター。「クールジャパン官民有識者会議」メンバー(2011,2012)。

  • 為末 大 

    為末 大

    爲末大学

    「侍ハードラー」の異名で知られ、未だに破られていない男子400mハードルの日本記録保持者(2001年エドモントン世界選手権 47秒89)。2001年エドモントン世界選手権で、男子400mハードル日本人初となる銅メダルを獲得。さらに、2005年ヘルシンキ世界選手権で初めて日本人が世界大会トラック種目で2度メダルを獲得するという快挙を達成。2012年6月の日本選手権を最後に25年間の現役生活に終止符を打つ。引退後は、為末大学の開校、執筆、コメンテーターなど多岐にわたり活動を展開。