インタビューアーにスポットを当てる新感覚インタビューサイト

RSS

Qonversations Twitter

池田晶紀

写真家

金子益三

上富良野町 町議会議員

さまざまなアーティストのポートレート撮影や広告写真などを手がける写真事務所「ゆかい」を率いる池田晶紀さん。そんな池田さんは、先日ひょんなことから北海道上富良野町のPR大使に任命されたといいます。ということで、今回池田さんがインタビューするのは、上富良野町で町議会議員を務め、「サウナスパシティ構想」を掲げたまちづくりを推進している金子益三さん。一見接点がなさそうに思える金子さんと池田さんの間には、果たしてどんな出会いがあったのか? そして、池田さんがいま金子さんに聞いてみたいこととは? 東京にサウナ視察ツアーで滞在中の金子さんに、サウナセンター大泉さんでお話を伺いました。

3. サウナスパシティ構想って何ですか?

金子益三 

上富良野を日本のラップランド、つまりサウナスパシティにしようと。こういう活動が日本のサウナ業界の底上げになるといいですし、私はサウナに恩返しがしたいんです。

Q.上富良野という街に多くの人を呼ぶために、森を楽しむためのコースを作るなど色々な試みをしてきていると思いますが、最近は新しいキーワードとして「サウナ」というものが出てきているんですよね。

金子:そうなんですよ。「サウナスパシティ構想」と名付けているんですけど、以前にフィンランドに行かれた日本サウナ・スパ協会の重役たちが上富良野のサウナに入った時に、これはフィンランドのラップランド地方と同じだと。それをきっかけに、上富良野を日本のラップランド、つまりサウナスパシティにしようということになったんです。本場のフィンランドでは、白樺の枝を束ねてヴィヒタというものを作るんですけど、上富良野にも白樺は山ほどあるし、まずは日本のヴィヒタ生産の先駆者になろうと。

Q.上富良野から日本初の産業が生まれたというのは凄いですね!

金子:いままさに白樺の新芽のように、新しい産業の芽が出始めている段階です。ヴィヒタが水風呂のそばやミストサウナの中にあるだけで、水風呂独特の塩素臭さが和らいだり、サウナ全体の香りが良くなったりするんですよ。アロマテラピーじゃないですが、部屋に置くだけでも森林浴をしている気分になれると思います。

Q.この独特の香りがいいですよね。でも、ヴィヒタを作るというのは労力としてはなかなか大変なんじゃないですか?

金子:そうですね。友だちに木こりがいるんですけど、彼が伐採してくれた20mくらいの幹から枝を切って束ねるという作業を、町のお年寄りたちにやってもらっています。みなさんが家の庭先で作っているんですけど、彼らにも上富良野のまちづくりに参加しているという意識を持ってもらえたらなと。意外に器用なおじさんたちがたくさんいて、フィンランドに行ったこともないのに、私より上手に作る人もいるくらいなんですよ。

金子さんが立ち上げたヴィヒタ生産販売の会社「株式会社丸一幾久屋 ヴィヒタの杜」のWebサイト。

Q.「これが俺のラップランド式ヴィヒタだ!」と。

金子:そうです。「俺のラップランドはきつく縛るんだ」と。

Q.言ってないでしょ(笑)。それで、ヴィヒタはネットでも購入できるそうですね。

金子:はい。時期的な制限はあるんですけど、フィンランドから乾燥させたヴィヒタを空輸で取り寄せなくても、富良野には国産のフレッシュなヴィヒタがありますよと。こういう活動が日本のサウナ業界の底上げになるといいですし、私はサウナに恩返しがしたいんです。もう一度言わせてください。私は、サウナに、恩返しがしたいんですよ。<続く>

もっと知りたい人は…

  • 池田晶紀 

    池田晶紀

    写真家

    1978年横浜生まれ。1999年自ら運営していた「ドラックアウトスタジオ」で発表活動を始める。2003年よりポートレート・シリーズ『休日の写真館』の制作・発表を始める。2006年個人スタジオ「ゆかい」設立。2010年スタジオを馬喰町へ移転。オルタナティブ・スペースを併設し、再び「ドラックアウトスタジオ」の名で運営を開始。国内外で個展・グループ展多数。アーティスト三田村光土里とのアートユニット「池田みどり」としても活動。現在、coyote「水草物語」、たまら・び「表紙写真のものがたり」を連載中。

  • 金子益三 

    金子益三

    上富良野町 町議会議員

    1968年上富良野町生まれ。大学卒業後4代目として家業である呉服店丸一幾久屋を継ぎ、商工会青年部員として町づくりに参画をする。平成13年に青年部長となり、平成15年には上富良野町議会議員に初当選する。その後、北海道商工会青年部連合会副会長などの公職に付き、上富良野町と全国の懸け橋となりながら、さまざまな町おこしを仕掛ける。現在、日本初のヴィヒタ生産販売の会社を立ち上げ、「上富良野町スパ・サウナシティー構想」を手がける。趣味はサウナと旅行で全国47都道府県はすべて制覇。