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服部 円

編集者

深井晃子

キュレーター
服飾研究家

今回インタビュアーを務めてくれる服部円さんは、「honeyee.com」「.fatale」をはじめファッション系メディアを中心に活動し、猫×クリエイターをテーマにしたWebマガジン「ilove.cat」も主宰する編集者。そんな服部さんがインタビューするのは、京都服飾文化研究財団(以下KCI)で理事、チーフキュレイターを務める深井晃子さん。深井さんがキュレーションした展覧会を見たことが大きな転機になったという服部さんが、深井さんにいま聞きたいこととは?

インタビューの前に

服部 円 

いま、服部円さんが聞きたいこと

「私は高校生の頃に、雑誌を通してファッションに興味を持ち、編集の仕事をしたいと思うようになりました。その後、ファッションが学べる武蔵野美術大学空間演出デザイン学科に進みたいと考えるようになったのですが、ちょうどその頃に、深井さんが企画した『身体の夢』展に行ったんです。そこでマルタン・マルジェラの「カビドレス」をはじめ、アート作品と同等にファッションが扱われている状況を見て、こんなファッションのあり方もあるのか!と大きな衝撃を受けました。それからは、雑誌で洋服を見てそれを買うというサイクル以上の“何か”がファッションにはあるのではないかと考えるようになりました。
大学ではKCIの立ち上げにも参加されていた小池一子先生のゼミに在籍し、それこそファッションよりもアート側からの視点を学びました。大学卒業後は、モード誌の編集の仕事を経て、現在はフリーランスで働きながら、『honeyee.com』『.fatale』などのファッションだけでなく、さまざまな媒体の編集に携わっています。モード誌で働いていた頃は、自分が考えていたファッションの世界と現場のズレを感じたこともあったのですが、『honeyee.com』で仕事をするようになってからは、裏原系と呼ばれるストリートから発生したメンズファッションが、実はヨーロッパのクリエイターたちに影響を与えていることなどがわかり、モードのヒエラルキーとは違うところで動いているファッションもあるんだと知りました。
それからは、モードよりもストリートの方が面白いかもしれないと思うことも多くなったのですが、『.fatale』が女性向けのメディアということもあり、ここ数シーズンはモードの本場であるパリコレにも足を運んでいます。実際にショーの現場に行ってみると、ただモデルが洋服を着て歩いているだけではなく、空間や演出、来ているお客さんまですべてがブランドのアイデンティティになっている。こうしたことが何十年と続いてきたパリでは、ファッションがアートよりも価値がある文化と考えられている側面もあるし、改めてファッションは面白いなと感じました。 今日は、私がファッションというものについて考える大きなきっかけをつくってくれた深井さんに、色々とお話を伺えればと思っています」

もっと知りたい人は…

  • 服部 円 

    服部 円

    編集者

    編集者。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業、同大学院中退。女性ファッション誌の編集者を経て、現在はフリーランスの編集者として「honeyee.com 」「.fatale」などに関わる。猫×クリエイターをテーマにしたWEBマガジン「ilove.cat」主宰。

  • 深井晃子 

    深井晃子

    キュレーター
    服飾研究家

    京都服飾文化研究財団理事、チーフキュレーター。1979年よりKCIで学芸部門の仕事に関わる。1990年よりチーフ・キュレーターとして収集、保存、研究、公開などの学芸全般の活動を統括する。1996年理事に就任。2008年、西欧服飾の研究者として活躍し、なかでもファッションにおけるジャポニスム研究の第一人者として、我が国の服飾界の発展に貢献したことが評され、文化庁長官表彰を受賞。