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橋詰 宗

デザイナー

江村幸紀

レコードレーベル・オーナー
エム・レコード

カンバセーションズには2度目の登場となるデザイナーの橋詰 宗さん。前回インタビューした銀座のバー「ロックフィッシュ」の店主・間口一就さんから一転、今回彼がインタビュー相手として指名したのは、大阪を拠点に活動するレコードレーベル「エム・レコード」のオーナー、江村幸紀さん。ジャンルを問わず、自らの琴線に触れる古今東西の音楽を世界に向けて発信し、コアな音楽ファンの心を掴んで離さない江村さんのこだわりに、橋詰さんが迫ります。
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インタビューを終えて

橋詰 宗 

レコードレーベルの運営というものからは個人の意思というものは見えにくいようにも思えますが、エム・レコードのリリースには江村さんという人のフィロソフィーが強く現われているんですよね。

「エム・レコードがリリースしてきた音楽のコンセプトについて話をしている時に、江村さんが出してくれた『ひとりでできること』というキーワードにとても共感できました。世に出ているものの多くは大人数の手で作られているように思われがちですが、結局最終的には一人の人間がどうしたいのかということが大切で、それは前回インタビューさせてもらった『ロックフィッシュ』の間口さんにも共通することだなと思いました。江村さんにしても、間口さんにしても、目の前にあるものをプライベートな視点で扱っていくという行為は共通しているし、その背後には、その人の人間性が滲み出ているんですよね。間口さんがやられている料理などに比べて、レコードレーベルの運営というものからは一般的には個人の意思というものは見えにくいようにも思えますが、エム・レコードのリリースには江村さんという人のフィロソフィーが強く現われているんですよね。
最近我が家にも子どもが生まれて、そんな状況の中でこれからの自分の動き方について考えることも多くなりました。例えば、スタッフを雇って会社としてやっていくということも今後の選択肢としてはあると思うのですが、一方で、長いものに巻かれることなく、それぞれの道で自分の世界を構築しているさまざまな分野の先輩たちから学べることもたくさんあるということを改めて感じることができましたね」

インフォメーション

日本が世界に誇るポストパンク・バンド、サボテンの作品が2枚組LPとして、エム・レコードより6月発売予定。その他にも、ブレンダ・レイのNaffi Sandwich名義のコレクション、フィニス・アフリカエの12インチ、ノー・ライト・ターンをはじめ、年内にさまざまな作品のリリースが予定されている。詳細はエム・レコードのWebサイトにて。
6月11日発売の雑誌「アイデア」にて、16ページにわたる橋詰 宗さんの特集「デザインあの手この手ー橋詰宗とその実践」が掲載予定。

もっと知りたい人は…

  • 橋詰 宗 

    橋詰 宗

    デザイナー

    1978年広島県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA) コミュニケーションアート&デザイン修士課程修了。さまざまな領域のアートディレクション、ブックデ ザイン、ウェブデザイン等を手掛ける一方、『D♥Y』『HUMAN PRACTICE』『何に着目すべきか?』『紙と束見本』『(   )も(   )も(   )も 展』など実践と着目点をコンセプトにしたワークショップ、スクールや展覧会ディレクションを手がける。

  • 江村幸紀 

    江村幸紀

    レコードレーベル・オーナー
    エム・レコード

    1970年生まれ。98年にエム・レコードを立ち上げて以来、大阪を拠点にレコードレーベルを運営。「聴いて、見て、読んで楽しむというエンターテイメントをひとつのソフトに封じ込める」ことを掲げ、作品の制作を続けている。