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えぐちりか

アーティスト
アートディレクター

田中杏子

「Numéro TOKYO」編集長

えぐちりかさんは、電通のアートディレクターとして働く傍ら、アーティストとしても個性あふれる作品を発表し続けているいま最注目のクリエイター。一昨年にはお子さんが産まれ、現在は子育てをしながら仕事をしている彼女が今回インタビューするのは、ファッション雑誌「Numéro TOKYO」編集長の田中杏子さん。人気俳優からアスリートまで話題のセレブリティたちを独自の視点で切り取る企画や、国内外のトップクリエイターたちによるカッティングエッジな誌面作りで他の雑誌と一線を画している同誌の編集長を創刊から務めながら、すでに5歳になるお子さんを持つ田中さんに、仕事や子育てのことについて聞いてきました。

Photo:田川友彦

4. どうやって子どもを叱ればいいですか?

田中杏子 

目を吊り上げたりして感情を出すことで、それが本当にしちゃいけないことなんだというのが、初めて子どもに伝わるらしいんです。

Q.子どもができてから、私自身も育ててもらっている感じがするんです。自分もちょっとずつ親になっているんだなって。

田中:そうだと思います。私は、娘の前で完璧な親であろうとは思っていないんです。「ママ、それ間違えてるよ」と言われて、本当に間違えていたら謝るし、一緒に学んでいければいいなと思っています。完璧な母親の前だと、子どもも完璧でいようとしちゃうんですよね。完璧な親だと子どもが意外とダメな子になっちゃって、逆にダメな親だと子どもがしっかりするということもありますよね(笑)。私はダメな親というのも変ですが、例えば何かに遅刻しちゃった時とかに、「ママが悪かった、ごめんね」って言うと、「私ががんばるから大丈夫だよ」って言ってくれたりするんですよ(笑)。

「ドラえもん展」に出展したえぐちりかさんの作品「四次元ポケット付きパーカー」(左)と「友情マフラー」(右)。

Q.優しいですね(笑)。子どもの優しい視点には本当に教わることが多いですよね。どれだけ私は汚れた心を持ってたんだ、みたいな(笑)。子どもは生まれた時からハッピーな力を持っていて、笑っているだけで人を完璧に満たしてくれますからね。そんな笑顔ってあるんだなぁって。そういうことの連続で自然と自分自身も変わっていくんですよね。

田中:子どもは3歳までに人生のほぼすべての親孝行をするんですって。3歳まではもう本当にカワイイし、何をしても許される。でも、4歳くらいからは叱らなきゃというタイミングが出てくるんですよ。そのくらいの年齢になると、人間の域に入ってくるというか、人の気を引こうとしてわざと悪いことをしたりもするんですよ。

Q.うちの子どもはまだ2歳で、どうやって叱ったらいいかわからないところがあるんでけど、杏子さんはどんな叱り方をするんですか?

田中:もう感情むき出しにして怒りますね。目を吊り上げたりして感情を出すことで、それが本当にしちゃいけないことなんだというのが、初めて子どもに伝わるらしいんです。外で恥ずかしいからか「ダメよ、そういうことしたら」って笑いながら叩いたりするお母さんもいるみたいですけど、子どもからしたら怒っているのか、笑っているのかよくわからないみたいなんです。

「どんな時でも必ずあなたのことを気にしているし、愛しているし、悪いことをしたら叱るからね」

Q.叱る時は思い切り叱っちゃっていいんですね。

田中:そうですね。ただ、その後になんで叱ったのかはちゃんと子どもの目線で説明するし、向こうが理解して謝ってきた時には、ちゃんと抱きしめて気持ちを伝えたり、フォローするようにしています。あと、常に子どもと気持ちを離さないということが大切なんだそうです。子どもってどんどん大人になって親から離れていくけど、「どんな時でも必ずあなたのことを気にしているし、愛しているし、悪いことをしたら叱るからね」というスタンスで、その距離を絶対離したらいけないんですって。本当に悪いことをするのは、その距離が親と離れてしまっている子らしいんですね。「最近どうしてるの? 誰と遊んでいるの?」と、たとえうるさいと思われても、常に子どもの生活にコミットしていくというのは、親として正しいスタンスなのかなと思います。<続く>

インフォメーション

田中杏子さんとVivienne Tamのコラボレーション・アイテムが発売中。詳細はこちらから。
えぐちりかさんとe.m.コラボレーションジュエリーが、大丸心斎橋店本館1F アンテナプラスS(8月29日〜9月11日)、京都・藤井大丸3F イベントスペース(9月15日〜9月30日)、大丸東京店1F イベントスペース(9月18日〜10月2日)、名古屋・LACHIC1F イベントスペース(10月23日〜10月30日)で期間限定発売!! また、10月20日~10月29日に渋谷パルコで開催される「シブカル祭」では、BEAMSとのコラボレーションで制作した親子で着られる洋服が展示販売されます。

もっと知りたい人は…

  • えぐちりか 

    えぐちりか

    アーティスト
    アートディレクター

    電通にてアートディレクターとして働く傍ら、アーティストとして国内外で作品を発表。絵本「パンのおうさま」が小学館より発売。2011年フィギュアスケート髙橋大輔選手の衣装を担当するなど、広告、アート、プロダクト、衣装など様々な分野で活動を展開。JAGDA新人賞、ひとつぼ展グランプリ、岡本太郎現代芸術大賞優秀賞、イギリスD&AD金賞、スパイクスアジア金賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、街の本屋が選んだ絵本大賞3位ほか受賞多数。

  • 田中杏子 

    田中杏子

    「Numéro TOKYO」編集長

    ミラノに渡りファッションを学んだ後、第一線で活躍するファッション・エディターのもとで、雑誌や広告などに携わる。帰国後は、フリーランスのスタイリストとして活動。『流行通信』や『ELLE JAPON』の契約スタイリストを経て、『VOGUE NIPPON』創刊時より編集スタッフとして参加。ファッション・エディターとしてのキャリアを重ねるとともに、広告やTV番組の司会、また資生堂「Maquillage」キャンペーンのファッション・ディレクターを2年間兼務するなど多方面で活躍。2005年より『Numéro TOKYO』編集長に就任し、現在にいたる。