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えぐちりか

アーティスト
アートディレクター

田中杏子

「Numéro TOKYO」編集長

えぐちりかさんは、電通のアートディレクターとして働く傍ら、アーティストとしても個性あふれる作品を発表し続けているいま最注目のクリエイター。一昨年にはお子さんが産まれ、現在は子育てをしながら仕事をしている彼女が今回インタビューするのは、ファッション雑誌「Numéro TOKYO」編集長の田中杏子さん。人気俳優からアスリートまで話題のセレブリティたちを独自の視点で切り取る企画や、国内外のトップクリエイターたちによるカッティングエッジな誌面作りで他の雑誌と一線を画している同誌の編集長を創刊から務めながら、すでに5歳になるお子さんを持つ田中さんに、仕事や子育てのことについて聞いてきました。

Photo:田川友彦

3. 子育てで大切にしていることは何ですか?

田中杏子 

仕事が終わった時点で、自分の時間は100%娘のものだと思っているので、不自由はさせないようにと思っています。

Q.杏子さんはいつ娘さんを産まれたんですか?

田中:ちょうど「Numéro TOKYO」が創刊した10日後くらいに出産したんです。それまでずっと仕事に行っていたんですけど、イライラもつわりもなくて調子が良かったんです。いつ生まれるのかなと思いながら仕事していて、編集部で陣痛がきて、最後に夜7時くらいに自分のブログをアップして、その翌朝11時くらいにはもう生まれていました(笑)。

Q.スゴイですね。子どもができてから変わったことはありますか?

田中:もうすべてが変わりましたね。本当に生まれてきてくれてありがとうという感じです(笑)。いままでは自分の仕事のことや、今後どうやって生きていくかということばかり考えていたけど、もう全くそれが中心ではなくなりましたね。それよりも、精神的に豊かな人生を送りたいと思うようになりました。子ども中心の生活をしているかというと実際はそうでもないんですが、頭の中には常に子供がいて、「だからこれをやる、やらない」と考えるようになりましたね。

時間的にあまり長くいられないので、一緒にいる時の質にはこだわるようにしていますね。

Q.子どもと一緒にいたい気持ちはあっても、普通のママみたいに常にいられるわけじゃないですよね。だからこそ気をつけていることとかはありますか?

田中:子どもから「ママ!ママ!」って言われた時は、できる限り応えようと思っていますね。抱っこしてと言われたり、一緒にお風呂に入りたいと言われたら、どんなに忙しくてもそうするようにしています。仕事が終わった時点で、自分の時間は100%娘のものだと思っているので、不自由はさせないようにと思っています。時間的にあまり長くいられないので、一緒にいる時の質にはこだわるようにしていますね。

(左)「Numéro TOKYO」59、(右)「Numéro TOKYO」60

Q.いま子育てをしているからこそ気になるんですが、杏子さんが子どもの頃の経験で、いまに活きているようなものってありますか?

田中:うちの母は、洋書の「ヴォーグ」とかをよく見ていたような人だったので、子どもの頃から姉とふたりオシャレな洋服を着せられていました。田舎育ちだったんですけど、ちゃんとした場所で食事をするという習慣もあって、ラグジュアリーな感覚や、本物に触れた時のゾクゾクする感じはその頃に知ったというのはあるかもしれません。子どもに良い洋服を着せて、良いものを食べさせることだけが大事とは思わないけど、音楽でもアートでも、本物に触れさせるというのは大切かなと思っていて、ミュージカルや展覧会に子どもと一緒に行ったりはしていますね。

Q.お子さんには習い事なんかもさせていますか?

田中:芯のブレない子になってほしかったので、武道をやらせたいと思っていたんですね。うちの子はパーティとか楽しいことが大好きなんですよ(笑)。人前でも物怖じしない性格で、どこにでも一人で行って、色んな人とコミュニケーションを取っちゃうような子なので、芯がしっかりしてないと、ただのパーティピープルになってしまうんじゃないかと思って(笑)。それで、1年くらい前から合気道の道場に行かせています。私が子供の頃にやれなかったからというのもあるんですが、バレエもいいなと思っています。表現力もつくし、バレエをやっていた人はみんな背筋が良いですもんね。<続く>

インフォメーション

田中杏子さんとVivienne Tamのコラボレーション・アイテムが発売中。詳細はこちらから。
えぐちりかさんとe.m.コラボレーションジュエリーが、大丸心斎橋店本館1F アンテナプラスS(8月29日〜9月11日)、京都・藤井大丸3F イベントスペース(9月15日〜9月30日)、大丸東京店1F イベントスペース(9月18日〜10月2日)、名古屋・LACHIC1F イベントスペース(10月23日〜10月30日)で期間限定発売!! また、10月20日~10月29日に渋谷パルコで開催される「シブカル祭」では、BEAMSとのコラボレーションで制作した親子で着られる洋服が展示販売されます。

もっと知りたい人は…

  • えぐちりか 

    えぐちりか

    アーティスト
    アートディレクター

    電通にてアートディレクターとして働く傍ら、アーティストとして国内外で作品を発表。絵本「パンのおうさま」が小学館より発売。2011年フィギュアスケート髙橋大輔選手の衣装を担当するなど、広告、アート、プロダクト、衣装など様々な分野で活動を展開。JAGDA新人賞、ひとつぼ展グランプリ、岡本太郎現代芸術大賞優秀賞、イギリスD&AD金賞、スパイクスアジア金賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、街の本屋が選んだ絵本大賞3位ほか受賞多数。

  • 田中杏子 

    田中杏子

    「Numéro TOKYO」編集長

    ミラノに渡りファッションを学んだ後、第一線で活躍するファッション・エディターのもとで、雑誌や広告などに携わる。帰国後は、フリーランスのスタイリストとして活動。『流行通信』や『ELLE JAPON』の契約スタイリストを経て、『VOGUE NIPPON』創刊時より編集スタッフとして参加。ファッション・エディターとしてのキャリアを重ねるとともに、広告やTV番組の司会、また資生堂「Maquillage」キャンペーンのファッション・ディレクターを2年間兼務するなど多方面で活躍。2005年より『Numéro TOKYO』編集長に就任し、現在にいたる。