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えぐちりか

アーティスト
アートディレクター

Chara

ミュージシャン

今回でカンバセーションズには3回目の登場となるアートディレクターのえぐちりかさん。前回の写真家・蜷川実花さんへのインタビューからすでに約2年が経ち、昨年には2人目のお子さんを無事出産されたえぐちさんが、今回インタビューするのは、日本を代表する女性ミュージシャンであり、2児の母でもあるCharaさん。先日発売されたCharaさんの2年半ぶりとなるニューアルバム『Secret Garden』のジャケットデザインをえぐちさんが手がけるなど、仕事でも関わりを持つおふたりが、ものづくりのことや、子育てのことなどについてさまざまなお話をしてくれました。

5. どんなおばあちゃんになりたいですか?

Chara 

音楽をやっている時はまともなんだけど、しっかりアジもあるようなおばあちゃんになれたらいいな。

Q.これまでCharaさんはずっと音楽をつくり続けてきていますが、女性は男性に比べて、結婚や妊娠、出産、子育てなど色んな変化の中で仕事を辞める人も多いですよね。私は昨年2人目が生まれて、久々にまた大変な時期が来たと感じているんですけど、Charaさんにとって特に大変だった時期というのはいつ頃でしたか?

Chara:大変な時期はたくさんあったと思うけど、私はソロで活動しているので、自分がこうしていきたいというものを常に出していかないといけないところがあるのね。そういう意味では、10数年間いた事務所を辞めざる得なくなった時期は大変だったかな。ちょうどそれが旦那とうまくいかなくなってきた時期とも重なって、声があまりよく出なくなっちゃって。でも、その中でも人を信用したいという思いがずっとあったし、声は出ないけど、笑顔を取り戻さないといけないと思って続けていたら、元気が出てきた。最近思うことは、強がっていた昔に比べて、いまは強くなれたのかなって。笑えない時でも無理して笑っていたら気持ちがそっちに向かっていくのと同じで、強がっていないといけない時期というのもあると思うけど、いまはそう強がらなくても大丈夫になったと思うし、愛の持久力のようなものがついてきたのかなって思う。

Q.これまでに音楽を辞めたいと思ったりしたことはないんですか?

Chara:もっとやらせてよっていつも思ってる。特に人間の声というのは、無機質な楽器とは違って、筋肉など色んなものによって支えられているから、しばらくやめていた後に、急にまた始めようと思ってできるものではないのね。やっぱりずっと続けていないと良い音はでないし、年齢を重ねていくと老化というものとも向き合わなくてはいけないから、言ってみればヴィンテージの楽器のようなもの。常に手入れをしていないとすぐに使えなくなってしまうことが想像できるし、実際にそうやって歌えなくなった先輩たちも見てきてる。そうならないためにも定期的にライブをしたり、自分で調整していくことが大切なのかなって思ってる。あとは、女性としてはすでに折り返してる実感があるから、ここから先はもっとゆったり楽しみたいという思いもあるかな。

Q.どんな時でも音楽を続けてきたCharaさんの姿勢や愛を真ん中にする生き方、人生の選択がとてもかっこ良いなと思います。Charaさんは、おばあさんになってもずっと音楽を続けていそうですね。

Chara:将来孫ができたら、時々はおばあちゃんのステージに来てくれたらって思う。音楽をやっている時はまともなんだけど、しっかりアジもあるようなおばあちゃんになれたらいいな。うちの子たちもおばあちゃんに相談したりしているんだけど、私がおばあちゃんになってもそういう役割はあるはずだから、その時に、言葉で伝えたり、料理でもてなしたりしつつ、「こんな曲も書いているのよ」って聴かせられたらいいなと思ってる。おばあちゃんになったら膝なんかも悪くなるだろうし(笑)、あと何年生きられるのかもわからないけど、楽器を弾きながらライブをしたりするのもいいし、作曲が好きなので、これからもずっと続けていくのが目標です。<インタビュー終わり>

インフォメーション

えぐちりかさんがジャケットのデザインを手がけたCharaさんのニューアルバム『Secret Garden』が発売中。Charaさんは現在全国ツアー「Chara Concert 2015」も開催中。
えぐちさんが手がけた絵本『パンのおうさま』が小学館より発売中。

もっと知りたい人は…

  • えぐちりか 

    えぐちりか

    アーティスト
    アートディレクター

    電通にてアートディレクターとして働く傍ら、アーティストとして国内外で作品を発表。絵本「パンのおうさま」が小学館より発売。2011年フィギュアスケート髙橋大輔選手の衣装を担当するなど、広告、アート、プロダクト、衣装など様々な分野で活動を展開。JAGDA新人賞、ひとつぼ展グランプリ、岡本太郎現代芸術大賞優秀賞、イギリスD&AD金賞、スパイクスアジア金賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、街の本屋が選んだ絵本大賞3位ほか受賞多数。

  • Chara 

    Chara

    ミュージシャン

    1991年、シングル「Heaven」でデビュー。オリジナリティあふれる楽曲と独特な存在感により人気を得て、ファッションアイコンとしても注目を集める。1996年には女優として出演した岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」が公開され、劇中のバンド YEN TOWN BANDのボーカルとして参加して制作されたテーマソング「Swallowtail Butterfly ?あいのうた?」が大ヒットとなる。1997年のアルバム「Junior Sweet」は100万枚を超えるセールスを記録した。2015年3月にオリジナルアルバム「Secret Garden」をリリース。来年25周年を迎え、未だ制作意欲の衰えを見せることなく作品発表を続けている。