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行友 光

ハンドメイドルアー製作

今回インタビュアーになってくれるのは、カンバセーションズのアートディレクションとWebデザインを手がけてくれたcookedの3人。”新鮮な役立たず”をテーマに、Web、映像、書籍などさまざまな分野でユニークな活動をしている幸前チョロくん、萩原俊矢くん、横田泰斗くんの3人が話し合いの末に”話を聞きたい人”として挙げてくれたのは、岡山を拠点にハンドメイドルアーを製作している六度九分行友 光さん。cookedとは活動内容も拠点も大きく異なる行友さんに、同世代の作り手として彼らが聞きたいこととは? カンバセーションズが10月半ばに敢行した岡山出張取材の発端となったインタビューをお届けします。

岡山出張取材でのインタビュー記事などをまとめた特設サイト「QONVERSATIONS TRIP OKAYAMA」がオープン。インタビューに加えて、公開取材イベントのアーカイブ映像や、岡山のさまざまなおすすめなどコンテンツ満載です。ぜひこちらからご覧ください!

2. どうしてこういうカタチになったのですか?

行友 光 

人間の見た目にはあまり変わらなくても、水中では全然違うものになるということがルアーにはあるんですね。そういうことを徹底的に記録、検証しながら、必要だと思う要素を突き詰めていって現在の形になりました。

Q.これまでに影響を受けたルアーというのはあるんですか?

行友:カナダでルアーを作っている西根博司さんという方がいて、その人はマスター作りからすべての工程を自分でやっているんですね。この方には大きな影響を受けて、技術的なことも教えて頂きました。あと、個展という形でハンドメイドルアーを発表していて、最近はビームスさんなどでも展開している痴虫さんという方にも強く影響を受けましたね。

行友さんが影響を受けたという西根さんの作るルアー。かなり写実的。 一方こちらが行友さんが作る六度九分のルアー。

Q.影響を受けたという西根さんの写実的なルアーにに比べると、いま行友さんが作っているルアーは形がとてもシンプルですよね。

行友:すでに世の中にルアーってものスゴい数ありますよね。当然すでにあるものを作ってもしかたがないので、ないものをいかに作るかというところからスタートしたんです。もちろん耐久性など見た目ではわからない部分も重要なのですが、他との違いが一番わかりやすく出るのは「形」じゃないですか。ルアーの動きというのは、形を変えることで大きく変わるんですね。また、ルアーには水に浮くものもあれば沈むものもあって、素材や重心などによって決まってくるのですが、それによって魚の反応も変わる。人間の見た目にはあまり変わらなくても、水中では全然違うものになるということがルアーにはあるんですね。そういうことを自分で徹底的に記録、検証しながら、必要だと思う要素を突き詰めていって現在の形になりました。だから、自分の中ではこれが最も理にかなった形だと言えるんです。これまでにこの仕事を8年くらい続けてきたのですが、自分のルアーの形にはだいぶ詳しくなりましたけど、それ以外のルアーのことはいまだによくわからなかったりするんですよ(笑)。

Q.Webなどの仕事をしていると、インタラクションというものがあって、使い方をユーザーにどこまで委ねるのかを考えながら、ユーザーのアクションによって初めて生きてくるようなものを設計することも多いんですね。ルアーを作る上で、そういうインタラクションの部分を考えたりすることありますか?

行友:自分の中で明確なのは、シンプルに巻いて釣れるルアーを作るということなので、普段そういうことは意識していません。ただ、ありがたいことに自分が想定していなかったような使い方をするユーザーさんもいて、普通に巻いたら釣れなかったのに、こんな使い方をしたら釣れたよということを教えてくれたりするんです。そういうフィードバックをもとにして新しいルアーを作っていくということもありますね。<続く>

もっと知りたい人は…

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    “新鮮な役たたず”をテーマに、ウェブ・映像・書籍などの制作と配布をする幸前チョロ、萩原俊矢、横田泰斗の3人組。世の中に既にあるテキストや画像、アルゴリズムなど、どんなものでも素材として、メンバーの手仕事によって調理(cook)する編集とデザインの間のような活動をしている。「カンバセーションズ」のアートディレクション&Webデザイン担当。

  • 行友 光 

    行友 光

    ハンドメイドルアー製作

    2004年から六度九分という屋号でルアー作りをはじめる。2012年2月に表参道のギャラリー同潤会で個展を開く。