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有馬トモユキ

グラフィックデザイナー

長谷敏司

小説家

今回カンバセーションズに初登場するのは、グラフィックデザイナーとして、広告からアニメ、ゲーム、音楽関連のデザインまで幅広く活動している有馬トモユキさん。その有馬さんがインタビューするのは、『円環少女』『あなたのための物語』『BEATLESS』などの作品で知られ、今年に入り、ゲーム「メタルギアソリッド3」のノベライズ作品『メタルギア ソリッド スネークイーター』を上梓した小説家・長谷敏司です。SF小説の装丁なども数多く手がけてきた有馬さんが、長谷敏司さんにいま聞きたいこととは?

インタビューを終えて

有馬トモユキ 

長谷さんの仰る通り、「イマジネーションはメディアを問わない」のだとしたら、デザイナーに限らず、僕たちができることは、想像できる限りいくらでも存在するように思いました。

「長谷さんは終始、僕たちに少しでも何かを伝えようとたくさんの言葉をかけてくださったように感じます。インタビューの時間は賑やかに過ぎました。
長谷さんと僕は7年ほど前に、同人誌の書き手とデザイナーという立場でご一緒させて頂く機会がありました。その当時、恥ずかしながら僕は小説の組版が初めてで拙く、修正を電話経由で事細かに伝えてくださったことを覚えています。僕にとって長谷さんは『文章組版の基礎を教えてくれた優しいお兄さん(失礼)』だったのです。そこから作品について知ることとなり、今回のインタビューの機会を頂く運びとなりました。
小説家の方は、数少ない『0から1を作れるお仕事』と考えています。僕たちに物語を通じて発見や感動、インスピレーションを与えてくださる存在です。今回発見だったのは、その小説家、とりわけSFの書き手として現在先鋭を進んでおられる長谷さんが『前の時代を参照しつつ、後にバトンを渡すためにいま可能な活動をされている』ということでした。
僕たちデザイナーは、時代の要請に応じて作るべきものを慎重に選択しなくてはいけないと考えています。物語という、名作ははるか将来にわたって残る可能性すらあるそれに関しても共通していると感じました。これはおそらく作家の方全体というよりも、長谷さんなりの『誠実なお仕事への姿勢』なのだと思います。
とても勇気づけられましたし、何より『すでに私たちいまを生きる作り手は、以前の人々からバトンを渡されている』という事実に気が付きました。長谷さんの仰る通り、『イマジネーションはメディアを問わない』のだとしたら、デザイナーに限らず、僕たちができることは、想像できる限りいくらでも存在するように思いました」

インフォメーション

『あなたのための物語』『BEATLESS』のスピンオフ短篇ほか4篇を収録する長谷さん初の作品集『My Humanity』 がハヤカワ書房JAより2月21日刊行予定。

もっと知りたい人は…

  • 有馬トモユキ 

    有馬トモユキ

    グラフィックデザイナー

    1985年長崎生まれ。複数社を経て、日本デザインセンターにてWeb、UIの領域で従事する傍ら、TATSDESIGN名義でグラフィックデザインを中心に商業コンテンツ作品とそのプロモーションに関する活動を行う。2011年よりクリエイティブグループGEOGRAPHICディレクター。2012年より朗文堂・新宿私塾講師。

  • 長谷敏司 

    長谷敏司

    小説家

    1974年大阪生まれ。関西大学卒業。2001年、第六回角川スニーカー大賞金賞受賞作『戦略拠点32098 楽園』でデビュー。『あなたのための物語』『BEATLESS』が、第30回、第32回SF大賞最終候補となる。ほか『円環少女』シリーズ(全13巻)、『メタルギアソリッド スネークイーター』他の著作がある。