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阿部淳也

クリエイティブ・ディレクター
1PAC.INC.

若林 純

サントリーホールディングス株式会社

今回のインタビュアーは、デジタル、インタラクティブ領域を中心としたデザイン、アプリケーション/システム開発などを手がける「ワンパク」の代表兼クリエイティブ・ディレクターの阿部淳也さん。これまでにさまざまな企業の案件を手がけてきた阿部さんがインタビュー相手として挙げてくれたのは、サントリーホールディングス株式会社広報部デジタルコミュニケーション開発部で働く若林 純さん。現在、同社の某プロジェクトを共に進行し、言わばクライアントとも言える若林さんに、同世代である阿部さんが聞きたいこととは?

5. クリエイターとどんな関係を作りたいですか?

若林 純 

プロジェクトは1つのチームで進めるものですので、サッカーに例えるなら、強いチームを作るためにフォワードやキーパーは誰がすべきか、という発想であるべきと思っています。

Q.若林さんは色々な面白いクリエイターと仕事をされていますが、どんな人たちと一緒に仕事をしたいと考えていますか?

若林:プロジェクトは1つのチームで進めるものですので、お仕事を依頼する側、される側という役割分担ではなくて、サッカーに例えるなら、強いチームを作るためにフォワードやキーパーは誰がすべきか、という発想であるべきと思っています。社内外の人たちがひとつの強いチームとして、円滑にコミュニケーションしながら一緒に考えて、議論しながらやっていく、という考え方がとても大事だと思いますし、クリエイターの阿部さんのような方には、ぜひ強力なフォワードとして入っていただきたいと思います。

Q.そのためにも常に業界をウォッチして、それぞれの人の強みを把握しておく必要がありそうですね。

若林:いまの時代は、すべての領域に精通していることは非常に難しいと思っています。ですので、なるべく色んな方とお話をさせて頂いて、その方の強みや良さというのを知っておかないといけないなとは思っています。もちろん、目的によっては総合代理店さんにすべてをお願いした方が良い場合もあると思いますし、逆にそうではない場合もあると思います。その都度よく検討して、それぞれの強みを活かしたお仕事をお願いしていければと思っています。

Q.デジタルとクリエイティブの関係についてはどう捉えていますか?

若林:宣伝のことは詳しくないのであくまで個人的な意見になりますが、人に感動や共感、驚きを与えるということがクリエイティブの力だと思っています。それはデジタルやテクノロジーと喧嘩する類のものではないですし、両者を組み合わせることで広がっていくことも多いと思います。私はドラえもん世代なんですが、藤子・F・不二雄さんはイノベーターだと思うんです。未来を見ているわけでもないのに、こういうものがあったらいいよねという発想をしていくことは凄くクリエイティブですし、それがあるからこそ、テクノロジーも進化していくのだと思います。やりたいことが見えていて、そのために技術を進化させていくという発想は、凄く素敵だなと思います。

Q.最後に、若林さんが思い描くサントリーのデジタルマーケティングの未来を教えて下さい。

若林:パートナー企業の方含めて、若い人たちの中には、今までとは逆に、Webを中心にとらえすぎてしまい、既存メディアの理解が薄い人もいるのですが、それは違うと思います。たしかにネットに接触する人の比率は増えていますが全員ではありませんし、一般のお客様がデジタルを含めたメディア全体をどう使っているかを俯瞰的に見ながら、マーケティング全体を考えていく発想を持つことが大切だと思います。今後デジタルがどう進化していくかはわからないですが、社内についても、宣伝部、広報部などの括りは関係なくなって、色々な部署にデジタルの仕事が偏在していくと感じています。そのなかで、全社的にデジタルの素養を持った人材を育てていく必要があると思いますし、そういう人間が営業、経理、工場などあらゆるところにいて、それぞれの目的に応じてデジタルを活用できるようになったり、色々な部署がデジタルでつながっていくということができたら良いですね。また、阿部さんのようなクリエイターの方たちにも、広告やマーケティング領域だけに限らず、幅広い領域で力を発揮して頂けるような関係を築いていけるといいなと思っています。<インタビュー終わり>

インフォメーション

阿部淳也さんのコラム「HOTに行こうぜ!ワンパクの考えるオウンドメディアの未来連載中」が現在「アドタイ」で連載中。

もっと知りたい人は…

  • 阿部淳也 

    阿部淳也

    クリエイティブ・ディレクター
    1PAC.INC.

    1974年宮城県生まれ。工業高校卒業後、自動車メーカでのユーザインターフェースエンジニアを経て、IT部門でデザイナー、テクニカルディレクターを経験。2004年より都内の広告代理店系プロダクションにて多くのWebサイト立ち上げや映像制作にクリエイティブディレクターとして携わった後、2008年に「ワンパク」を設立。デジタル・インタラクティブ領域を中心としたコミュニケーションデザインを強みとし、戦略・企画立案からモノづくりまでワンパッケージでおこない、様々な企業をサポートしている。また、独創性あふれるアイデアと技術力を活かしてリリースされる数々のオリジナルプロジェクトも注目されている。

  • 若林 純 

    若林 純

    サントリーホールディングス株式会社

    2000年にサントリー株式会社に入社。情報システム部にてインターネットのブロードバンド化や人事システム開発などを担当。2005年より現職。現在はサントリーホールディングス株式会社 広報部デジタルコミュニケーション開発部にて全社のWeb統括部署として、会員サイト「サントリータウン」やスマートフォンサイトの運営、全社のデジタル施策支援を行う。(社)日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会「商品ブランド・プロモーション研究WG」リーダー。