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阿部淳也

クリエイティブ・ディレクター
1PAC.INC.

若林 純

サントリーホールディングス株式会社

今回のインタビュアーは、デジタル、インタラクティブ領域を中心としたデザイン、アプリケーション/システム開発などを手がける「ワンパク」の代表兼クリエイティブ・ディレクターの阿部淳也さん。これまでにさまざまな企業の案件を手がけてきた阿部さんがインタビュー相手として挙げてくれたのは、サントリーホールディングス株式会社広報部デジタルコミュニケーション開発部で働く若林 純さん。現在、同社の某プロジェクトを共に進行し、言わばクライアントとも言える若林さんに、同世代である阿部さんが聞きたいこととは?

2. 社内での立ち位置はどう築いたのですか?

若林 純 

各部署の新入社員や若手がWebを担当することが多かったのですが、新任者は右も左もわからないので、私のところに相談に来てくれるんです。その都度サポートしていくことを通じて彼らと信頼関係を作っていけました。

Q.現在の広報部に移ったのはいつ頃なんですか?

若林:もともと情報システム部という部署にいたのですが、入社した時から、機械系よりもインターネットをやりたいということを社内では言っていました。その後しばらく異動はなかったのですが、入社から5年ほど経った頃に、広報部でWebの仕事を始めるのでシステムがわかる人間が欲しいという話があり、それまで働いていた大阪の情報システム部から東京の広報部に異動することになりました。

Q.情報システム部と広報部では、色々な違いがありそうですね。

若林:それまでシステムをやってきた人間が、急に女性も多く、新聞や雑誌などのメディアの方々と接し、ニュースリリースなどを書く人たちがいる世界に来たので、カルチャーギャップは大きかったです。その中で私は、Webで情報発信を行なっていくためのホームページなどを整備するチームに入り、全社のWeb制作ガイドラインの整備や、各部の制作サポートなどのほか、iモードなど携帯サイトの運営、SEO対策の研究などの仕事を中心にやるようになりました。

SUNTORY

Q. Webでの情報発信は、他のマスメディアとはだいぶ違うと思うのですが、広報部として苦労したことなどはありませんでしたか?

若林:例えばホームページやメルマガなどにしても、公にした瞬間に数十万人に一気に伝わりますので、文章を書くのはいまでも緊張します。また、当時は社内にWebのプレゼンスというものがあまりなく、陽の目を見ない存在というか、完全にマイノリティでした。ある商品ブランドの宣伝に関する会議などでも、まずテレビCMや交通広告、店頭販促のことが議論されて、Webは後回しというか、「そういえばWebはどうしましょう」くらいの扱いでした。いまでこそ多くの人がスマートフォンを持つ時代になりましたが、当時は「インターネットを使っていますか?」と聞いても、あまり使わないという人も多かったですからね。

Q.状況が変わってきたのはいつ頃だったんですか?

若林:当時は、各部署の新入社員や若手がWebを担当することが多かったのですが、それを逆手に取れたのが大きかったと思います。毎回新任のWeb担当が決まる度に、少しずつ私たちが先輩になっていくんです(笑)。新任者は右も左もわからないので、私のところに相談に来てくれるのですが、その都度サポートしていくことを通じて彼らと信頼関係を作っていけたんです。そこで関わった社員がまた他の部署に異動し、Webの担当になったりして、自然と各部署でのWebのプレゼンスも高まっていきました。また、社内向けに行なっているWebの説明会で回っていくことで色々な相談を頂くようになり、やがて、各ブランドの担当者から、打ち合わせにも参加してほしいと言ってもらえるようになっていきました。手間はかかりましたが、そうやって一緒に会議に入らせて頂くことで、Webを効果的に活用するために本来やっていくべきことなどについて意見交換ができるようになったんです。<続く>

インフォメーション

阿部淳也さんのコラム「HOTに行こうぜ!ワンパクの考えるオウンドメディアの未来連載中」が現在「アドタイ」で連載中。

もっと知りたい人は…

  • 阿部淳也 

    阿部淳也

    クリエイティブ・ディレクター
    1PAC.INC.

    1974年宮城県生まれ。工業高校卒業後、自動車メーカでのユーザインターフェースエンジニアを経て、IT部門でデザイナー、テクニカルディレクターを経験。2004年より都内の広告代理店系プロダクションにて多くのWebサイト立ち上げや映像制作にクリエイティブディレクターとして携わった後、2008年に「ワンパク」を設立。デジタル・インタラクティブ領域を中心としたコミュニケーションデザインを強みとし、戦略・企画立案からモノづくりまでワンパッケージでおこない、様々な企業をサポートしている。また、独創性あふれるアイデアと技術力を活かしてリリースされる数々のオリジナルプロジェクトも注目されている。

  • 若林 純 

    若林 純

    サントリーホールディングス株式会社

    2000年にサントリー株式会社に入社。情報システム部にてインターネットのブロードバンド化や人事システム開発などを担当。2005年より現職。現在はサントリーホールディングス株式会社 広報部デジタルコミュニケーション開発部にて全社のWeb統括部署として、会員サイト「サントリータウン」やスマートフォンサイトの運営、全社のデジタル施策支援を行う。(社)日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会「商品ブランド・プロモーション研究WG」リーダー。