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阿部淳也

クリエイティブ・ディレクター
1PAC.INC.

中村大亮

ライオン株式会社

カンバセーションズには2回目の登場となるクリエイティブ・ディレクターの阿部淳也さん。前回のサントリーホールディングス株式会社・若林 純さんに続く”企業人”インタビューシリーズ第2弾となる今回は、ライオン株式会社の宣伝部でデジタルマーケティングを中心にしたお仕事をされている中村大亮さん。公私共に付き合いがある同世代の中村さんに対し、阿部さんがさまざまな角度からインタビューをしてくれました。

4. デジタルマーケティングはどこに向かうのですか?

中村大亮 

これまでのメーカーというのは、商品を世に出すこと=お客様のお役に立つことというイメージでしたが、これからはしっかりしたコミュニケーションと質の良い情報、お客様の役に立つ資産を持っている企業が生き残っていくのかなと。

Q.企業の広告というもののあり方は変わり目に来ていると感じるのですが、そのなかで今後デジタルマーケティングはどういう方向に向かっていくと考えていますか?

中村:これまで企業というのは一方的にお客様に情報を送っていただけだと思うんですが、ソーシャルメディアやデジタルテクノロジーが発達するなかで、これらを活用しながら、しっかりお客様とコミュニケーションを図り、役に立っていけるところが生き残っていくのではないかと。これまでのメーカーというのは、商品を世に出すこと=お客様のお役に立つことというイメージでしたが、これからはそこをさらに超えて、お客様とコミュニケーションをしていくなかで悩みを解決したり、お客様が必要としている情報をしっかり用意していくことが大切だと思っています。しっかりしたコミュニケーションと質の良い情報、お客様の役に立つ資産を持っている企業が生き残っていくのかなと。

Q.それに関連して、「DMP(データ・マネージメント・プラットフォーム)」や「ビッグデータ」という言葉も業界でよく話されていますよね。

中村:DMPやビッグデータは広告文脈で語られることが多いわけですが、最も大切なのは「お客様を知る」ということだと思っています。テクノロジーによってお客様を知る精度というのが劇的に高まっているなかで、広告、PR、CRM(カスタマリレーションシップ・マネジメント)などを一気通貫で設計していくことが大切になってきていますよね。

Q.これからのクリエイティブやテクノロジー、ユーザーの関係性についてはどのように考えていますか?

中村:例えば、アドテクノロジーを利用して、ひとつの仮説に基づいてこちらがアクションを起こした時に、素直に数字が反応してくれる場合もあれば、間違った解釈をしていたということが分かる場合もあるんですが、どちらにしろこれまでは全然見えていなかったクリエイティブとユーザーの関係が、データによって可視化されてきているという実感があります。漠然とした表現になってしまいますが、今後は広告とは少し違う大きなうねりというものが、クリエイティブとテクノロジー、そこに紐付いてくるデータによって作れる可能性があるのではないかと思っています。

Q.これまではグラフィックや映像といったものが「クリエイティブ」というイメージでしたが、いまはいかにテクノロジーを上手く使って、データどう取得し、それらを活用したり、組み合わせていくかという部分も凄くクリエイティブな作業になっていますよね。その中でマーケティングを見る人もクリエイティブである必要が出てくるし、企業側も全体設計や仮説立てがしっかりできないといけないと言われるようになっていますよね。

中村:そうした話で言うと、テクノロジーとクリエイティブが別物ではないと感じる分かりやすい事例が、プロジェクションマッピングなんですね。あれこそテクノロジーとクリエイティブの融合だと感じますし、例えば、顔認識のシステムを使って、見ている人の性別を判断して、もし女性が多ければ女性向けのクリエイティブを出すなど、どんどんそういう流れに向かっていく可能性もある気がしています。<続く>

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もっと知りたい人は…

  • 阿部淳也 

    阿部淳也

    クリエイティブ・ディレクター
    1PAC.INC.

    1974年宮城県生まれ。工業高校卒業後、自動車メーカでのユーザインターフェースエンジニアを経て、IT部門でデザイナー、テクニカルディレクターを経験。2004年より都内の広告代理店系プロダクションにて多くのWebサイト立ち上げや映像制作にクリエイティブディレクターとして携わった後、2008年に「ワンパク」を設立。デジタル・インタラクティブ領域を中心としたコミュニケーションデザインを強みとし、戦略・企画立案からモノづくりまでワンパッケージでおこない、様々な企業をサポートしている。また、独創性あふれるアイデアと技術力を活かしてリリースされる数々のオリジナルプロジェクトも注目されている。

  • 中村大亮 

    中村大亮

    ライオン株式会社

    1998年ライオン入社。Web媒体社、その後家電メーカーでマーケティング活動に従事し、2010年ライオンに復職。現在宣伝部デジタルコミュニケーション推進室にて主にWebを中心に様々なメディアを活用したコミュニケーションプランニングを担当。実務としてはアドテクノロジーからソーシャルメディアまでカバー。2011年、2012年アドテック東京公式スピーカー。第10回WEBクリエーションアワードWEB人賞受賞。